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COP15に参加して

大阪よどがわ市民生協 組織部 上垣史子

COP15に参加し、一番考えさせられたのは「先進国・日本に住む者としての温暖化問題」ということです。COP開始前、マスコミでは「これだけの首脳が集まるのだから、何らかの合意はするはず。手ぶらでは帰れない」という論調が多く、私も「政治的な思惑が動機でもいいから合意さえできれば」と漠然と思っていました。COPの結果をふまえ、今振り返ってみると、合意に反対した途上国の人々の気持ちを本当には理解していなかった・・と反省しました。ツバル代表の発言、「私たちの将来は売り物ではない」はまさに先進国に住む私たちに向けられたのだと思いました。
COP会場のツバルのブースでは、海面上昇の深刻な実態を写真に撮り続け告発されてきた遠藤秀一さんが熱を込めてアピールされていました。CASAも含め、COP会場で世界に向けて発信されている多くの日本人の姿に感動しました。会場で会った日本政府の関係者から「?25%はやろうと思えばできる数字。だが、具体化せよとの指示は全くない」とのお話を聞き、日本国内でやらなければいけないことも見えてきました。
今後の活動で活かせるヒントも多くありました。5万人パレードは、本当に楽しく自由にアピールできる場でした。幸運にも見学できた「本日の化石賞」受賞式では、正装した司会者が化石賞の歌?を斉唱したり、歌あり笑いありのパロディ形式で行われ、世界のメディアが大注目。ユーモアによって人を惹きつけ、大きなアピールになるんだと勉強になりました。また、化石賞は世界のNGOの意見が集約され、一番効果的な国に贈るというお話もきき(日本の場合は環境大臣がコペンハーゲン入りするタイミングで受賞)、その情報力・緻密さもアピール力の源泉だと学びました。
COP以外にも、学ぶことが多くありました。よどがわ市民生協の『めざすこと』は「笑顔ひろがる 豊かなくらし」です。あらゆることで行き詰まっている日本から、教育・医療が無償、貧困率が世界一低い国デンマークを見たとき、私たちがめざす「本当の豊かさ」とは何かを考えさせられました。フォルケホイスコーレ(大人のための民主主義の学校)でそのヒントを聞くことができたことは大きな収穫でした。
COP15は残念な結果に終わりましたが、5万人パレードでは世界の人々との連帯感を肌で感じ、大きな励みになりました。その後訪れた夜のCOP会場でも、昼間のざわめきとは一転、各ブースで熱心に討議・交流する人々の姿に感動しました。COPで多くの感動を得た一人として、温暖化防止のために私たちができることを、積極的に発信していきたいと思います。
最後になりましたが、充実した企画、安全確保につとめていただいたCASAをはじめネットワーク事務局を担っていただいた方々にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
大阪よどがわ市民生協 組織部 上垣史子

COP15に参加し、一番考えさせられたのは「先進国・日本に住む者としての温暖化問題」ということです。COP開始前、マスコミでは「これだけの首脳が集まるのだから、何らかの合意はするはず。手ぶらでは帰れない」という論調が多く、私も「政治的な思惑が動機でもいいから合意さえできれば」と漠然と思っていました。COPの結果をふまえ、今振り返ってみると、合意に反対した途上国の人々の気持ちを本当には理解していなかった・・と反省しました。ツバル代表の発言、「私たちの将来は売り物ではない」はまさに先進国に住む私たちに向けられたのだと思いました。
COP会場のツバルのブースでは、海面上昇の深刻な実態を写真に撮り続け告発されてきた遠藤秀一さんが熱を込めてアピールされていました。CASAも含め、COP会場で世界に向けて発信されている多くの日本人の姿に感動しました。会場で会った日本政府の関係者から「?25%はやろうと思えばできる数字。だが、具体化せよとの指示は全くない」とのお話を聞き、日本国内でやらなければいけないことも見えてきました。
今後の活動で活かせるヒントも多くありました。5万人パレードは、本当に楽しく自由にアピールできる場でした。幸運にも見学できた「本日の化石賞」受賞式では、正装した司会者が化石賞の歌?を斉唱したり、歌あり笑いありのパロディ形式で行われ、世界のメディアが大注目。ユーモアによって人を惹きつけ、大きなアピールになるんだと勉強になりました。また、化石賞は世界のNGOの意見が集約され、一番効果的な国に贈るというお話もきき(日本の場合は環境大臣がコペンハーゲン入りするタイミングで受賞)、その情報力・緻密さもアピール力の源泉だと学びました。
COP以外にも、学ぶことが多くありました。よどがわ市民生協の『めざすこと』は「笑顔ひろがる 豊かなくらし」です。あらゆることで行き詰まっている日本から、教育・医療が無償、貧困率が世界一低い国デンマークを見たとき、私たちがめざす「本当の豊かさ」とは何かを考えさせられました。フォルケホイスコーレ(大人のための民主主義の学校)でそのヒントを聞くことができたことは大きな収穫でした。
COP15は残念な結果に終わりましたが、5万人パレードでは世界の人々との連帯感を肌で感じ、大きな励みになりました。その後訪れた夜のCOP会場でも、昼間のざわめきとは一転、各ブースで熱心に討議・交流する人々の姿に感動しました。COPで多くの感動を得た一人として、温暖化防止のために私たちができることを、積極的に発信していきたいと思います。
最後になりましたが、充実した企画、安全確保につとめていただいたCASAをはじめネットワーク事務局を担っていただいた方々にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。