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『町活動と地域福祉~これからの地域福祉のあり方~』
2009年度大阪府生協連「社会福祉問題研修会」を開催

14会員、連合会から61名の参加がありました
[講師]横浜市鶴見区平安町会
平安町福祉賛助会
会長 河西 英彦 氏
7月27日(月)大阪府社会福祉会館3階302号室にて、2009年度の「社会福祉問題研修会」を開催しました。14会員生協、連合会から61名が参加しました。
今年度の研修会は、『町活動と地域福祉~これからの地域福祉のあり方~』をテーマに、横浜市鶴見区平安町会・平安町福祉賛助会の河西英彦会長をお招きしご講演いただきました。

町活動と地域福祉
~これからの地域福祉のありかた~

[講師] 横浜市鶴見区平安町町会・平安町福祉賛助会 会長 河西 英彦 氏 

皆さん、こんにちは。横浜から参りました河西です。よろしくお願いいたします。今ご紹介いただきましたように、一つの町の町会長として日々汗をかいているところでございます。今、会長さんのお話にもありましたように、実は戦前は隣保組と言う組織で、何のための組かなというのがあったのですが、総動員を徹底させるために国で作った隣保組というのが、マッカーサーの逆鱗にふれまして解体をさせられました。その後、自主的に立ち上がったのが、自治会であり町内会ということになろうかと思います。
その歩みの中で、どうしても自主運営ということになりますと、任意団体です。私どもの町会というのは任意団体ですので、どこにも属さない自主的な団体ということになろうかと思います。そうした中で、皆さんも当然どこかの町にいると思うのですが、組織を作っているかどうか?今お話がありましたように、組織化されていないところが少なくないのではないかというふうに思います。
実は、私どもは横浜市の鶴見区ですが、これからパワーポイントを使用いたします。そちらの参考資料のページを開いていただきますと地図が載っております、横浜市の鶴見区で127町会ある中で2町会だけ組織がしっかり出来ていない。一応、町会は編成したのですが、連合に加入することなく、活動が途絶えているというのが2つございます。これはマンションです。200戸足らずのマンションが1つの理事会を作ったのですが、機能していないということで休眠状態ですね。
こういう休眠状態のところはどうするかと言いますと、行政は広報をすべての市民に行き渡らせなければいけないので、役所としては大変な仕事になってしまうのです。情報もその程度しか入らない、そういう組織になってまいります。
皆さんの生協でのお話ということで、実は関西生協さんに以前お招きいただき、その後神奈川生協さんでお話をさせていただきましたが、実に生協さんには素晴らしい活動をいっぱいされていることを初めて知りました。それが組織的にも非常に羨ましい組織を形成しております。また多くの福祉活動をするうえでの優れた条件を備えていらっしゃいます。私も興味深く皆さんの活動を参考にさせていただいているところです。
実は今日お話しをするのは、皆さんが福祉活動の取り組みについて、研究をなされる中で町の活動はどうなっているのだろうか?というところを知っていただきたいと思います。実は町活動というのは、生活すべてに関わらなければならないというのが町組織ですね。オギャーと生まれてからお葬式を出すまですべてのことに関わるのが町の活動でございます。ですから、どの部分が手を抜いていいよというのがないんですね。すべてに関わっているということになります。その中の一部ですが、今日はパワーポイントでご紹介させていただきます。
ここに羽田空港がありまして、すぐ脇に多摩川と鶴見川が流れています。その間にあるのが平安町です。
これが、横浜市ですが18区ある内の、一番川崎市寄りにある区でございます。
ここが川崎との境界になりますが、隣接してこの細長いところが平安町でございます。そしてこれが中学校区。この後出てきますが、地域の社会福祉協議会はこのブロックがエリアになります。
町会組織というのは、どこもそうでしょうが、会長が1人・副会長がいて会計がいてということになります。特徴的なのが、うちは副会長が1名でございます。実は3000世帯という大きな町ですが、副会長が1名。どうして1名でいいかの理由は、この後平安町町会の部会がございます。その部会のところで説明させていただきます。そして3000世帯をまかなう為に16区に大きく分けております。その中に、区ごとに理事さんがいて副理事さんがいます、そして班に分かれ、班長さんを平安町では幹事さんという名前で呼んでおります、その区の大きさによって幹事数が違ってきます。全体では240班ございます。
これは、先ほどちょっとお話しました部会組織ですけれども、事務局はパートさんをお願いしております。この婦人部まで8部ございますが、この部長さんが副会長並みの権限を持っています。というのは地方分権を参考にですが、それぞれの役割をしっかりと自分の企画から運営までを責任を持って行うというシステムをとっております。ですから、私が20年ほど前に関わった時には、副会長は3人いて、それぞれ3つの部を担当していました。そうしますと部長さんの役割というのは、ただの部員でしかなくなってしまう。せっかく才能ある部長さんをそのまま埋もらせてしまうというのがその組織でした。それを改革いたしまして、それでは副会長さんは何をやるのか。これはあくまでも会長の代行です。私がこのようにこちらの方に来ている時には、町のでは会長職を担っているということになります。
それで、町活動は、皆さんの町とすべて同じような活動をしております。総務部会は会議の企画運営、それから広報は大事な役割です。皆さんのところにもいっぱい回ってきます。広報のところで、実は一昨日横浜市のある区の町会長さんの研修会でお話をしたときですが「回覧板がいっぱい来て困っちゃうよ。2,3時間前に回したと思ったらまた来たよ。」そして、「町民から苦情があって困るよ。」「私のところに必要がないのがどんどん回ってきて困るよ。」「うちなんか、小学生がいないのに、とっくに卒業しちゃっていないのに何で小学生のが回って来るんだよ。」というお話が出ました。わたしは違うと思ったのです。そこでお話したのです。小学生がいない家庭に見てもらいたいのですよ、と。小学生がいる家庭は、小学校の情報はいくらでも入ります。今の小学生が、自分たちの息子や娘が育った時代の小学生と同じかどうかということをしっかり見極めてもらいたい。そして、地域の中で子育てに参加していただく。その為に、ぜひ見てもらいたい。実は今、新しいマンションには若い人が集中して入って来ますが、その中でもよく言われるのですが「福祉というのは高齢者のことだから私たちに関係ないからいい。」そうなのかなあということですね。その辺が実は福祉の原点になると思います。これから、そんなことがおそらく話の端々に出てくると思います。実は町活動の中で情報の提供を、どう選別をするかということなんです。1000人の会員の中で10人が必要とする、後の990人は必要ではないから会報を回さないかということなんですよ。990人が望むものはすべて回さなければいけない。10人の欲しいものは回さなくていい、という選択をしていいのかどうかということですね。その辺が福祉の実は第一歩になっているのです。その10人がたった1人でもいた場合にどのように対処するかというのが、町活動の本旨でございます。その辺をちょっと頭に置いてお考えいただければと思います。
福祉部というのは、これからいろいろ出てきますが、ちょうど9月には敬老会も行われますが、定期的に訪問活動もしております。寝た切りの方には激励訪問というのもしております。後から出てきます福祉賛助会への支援も行っております。
環境部は、地域環境。それから放置自転車、違法広告物とかいろいろのものがございます。そして積極的に行われていますのが、美化運動ですね。公園の花壇の管理、鶴見川の土手のところにも花壇を作っております。ウォーキングのルートにもなっております。
多くの区民の憩いの場となっています。
交通部はご存じのとおり、今一番子どもたちに交通ルールをしっかり守ってもらおうと指導を行っております。特に自転車の事故が多いので、自転車の事故を無くそうと週に1回、自転車に乗っている方にチラシを配りながら、ルールの徹底を指導しています。ルールをしっかり遵守していただこうと啓発活動をしております。
防火防犯部は、充実した防火より、特に防災の方に力を入れております。いわゆる災害があった時に、どう町の人たちを支援するか救援するかという対策でございます。
電灯部というのは、これは防犯灯ですね。電灯部というような呼び方をおそらくしないと思うのですが、他では防犯灯の管理部とかいろいろな言い方をしています。平安町では伝統的に電灯部と言っております。実は240灯余りの防犯灯を管理しています。
青少年部は、子供会だとか小中学校生の支援や育成を行っております。
特に連合会主催の球技大会や大運動会には大活躍の部です。
婦人部さんは、女性問題から町活動の細かいところすべてを賄っているということでございます。手芸とかのサークル活動から文化事業まで行います。
それと先ほど少し触れましたが事務局、大きな町ですので、区が16あり、班が240ありますので、取りまとめ等をするのは専任でないと出来ません、パートでお願いをしております。
会館管理、町会に会館がございます、月に70回以上利用されております。これは隣の床屋さんの奥さんにお願いして、会館の貸出と清掃など全ての管理をお願いしております。ダブルブッキングしてはいけませんので、きめ細かな管理が必要にます。
さて町会の活動ですが、どちらの町でも行われている活動だと思います。総合的に町全体で行う活動ですけれども、8/1.8/2と祭礼があります、それに参加していただく方々に説明会を開きました。約100人ずつ2回で200人くらいお手伝いをしていただくのですが、なぜそんなに必要かというのは後で写真を見ていただきます。それから防災訓練。先ほどもお話をしましたが、防災訓練をしっかりやります。年に3回行っております。それから、さわやか運動は町の美化運動。資源回収は空き缶だとか新聞を回収します。それから長寿の会は敬老会です。バス旅行は慰安と親睦です。それから連合大運動会、連合歩け歩け大会、連合少年少女球技大会というふうに多彩な形で行っております。
これが夏祭りですが、去年の状況です。見ていただくと分かりますように、子供のお祭りなんですね。子ども神輿が4基有りまして、大人神輿がありません。買えないから無いのではないんですね。実はこれに1基大人神輿が入ってしまうと、夕方から子どもたちの出番がなくなってしまいす。その為にあえて導入しない。土曜日の午後に1回巡行します。日曜日に午前と午後と2回と合計3回の巡行ですが、各回とも子どもたちは200人くらい参加します。全体では4000人を超える参加ですが子どもと大人半々になります。
このように凄い列になります。ここに山車が見えていますが、そうとう長い距離ですね。このように行列を作ります。子どもの数を見て下さい。
これは防災訓練です。11月3日に行われたものですが、震度6強という想定の震災です。昭和57年以前の建物は、震度6強でほとんど被害を受けます。それ以後のものは建築基準法が厳しくなりまして、そう人命に係わるほどの被害はないだろうということですが、私たちは街の中を調査いたしました、震度6強の地震が来たら潰れてしまうだろうというお家が26件ございます。また後からお話しをしますが、水害についても同じです。
これはNHKが取材に来たところですが、これを見ていただいたらわかるように、私どもは中越地震から能登地震、中越沖地震と3つの被災地の災害ボランティアとして参加してまいりました。参加しながら、自分たちの防災訓練のその効果といいますか、訓練内容の検証してまいりました。効果が認められるところ、そしてこれは無駄ではないかという部分もたくさん有りました。そんな中で、非常に視覚によるストレスが避難所の中で問題になっています、ダンボールを立てて仕切りをしているところがたくさん有りますが、ダンボールを立てるというのは非常に大変ですね。それで夜間訓練の時にロープを張ってシートをぶら下げてやったところ、そうとう視覚的には遮ることができる。ただし音は効果がない。その為に、こういう避難所でのルール作りがしっかり出来ていないとだめだということを知りました。ひそひそ話も大きく聞こえてしまうのですね。ですから、何時から何時までは消灯ですよ、お話はだめですよ、などと細かいルールをしっかりと作るということに気をつけました。
これは消火器の訓練ですが、今各地で消防署がうるさくて、実際に消火器を使うと近隣から苦情がくる、ということで、なかなか実施できないのですが、うちの町では実施しております。近隣の方々には、洗濯物が干してあると臭い等がついてはいけませんので、1時間位ちょっと中に取り込んでくれませんか?という声かけをしております。その時に、何でやるのかという苦情はまだ1件もありません。なぜ固執するかというと、偽消化器と実際の消化器とでは握力が全然違うのです。女性の方がこういうふうに持ったまま握ることは、ほとんど不可能です。その位強い力が必要という体験をしていただきたいのです。それともう1つは、この熱ですね。熱さにどの程度まで接近出来るかということを体験していただくことが非常に大切であると思うのです。
これはビニール袋にお水とお米を入れて煮立てる。これの良いところは、中のお水はきれいですが、外は濁り水でもお米が炊けるということです。実はこの隣でサンマを焼いているのですがね。
これは全国でも大変珍しいのですが、町の中で救命ボートを備蓄していまして、3つのチームを作って救援班を組織しているのです。先ほど地震で震度6強の時に26件は危ないなと言われたお家は平屋の木造なんですね。水害にも弱いです。道路面からどれほど浸水したら、このお家は非難しないといけないか調査しました。50センチで基礎のところ、70センチで玄関が浸かってくるということが分かりました。私どもは素人ですので、あまり深い水の中を救援に出かけるというのは難しくなりますので、50センチになったら、その26件に非難するのか隣のマンションの2階へ上がるのか、そのようなことを声かけしながら救援に向かう手はずをとります。先ほどの鶴見川ですが、実は日本一の治水力を保有している川になりました。30年代まではしょっちゅう水害のあった別名暴れ川ですが、国の施策の中で日本のモデル的な川として、治水力の優れ河川となりました、今ご承知のように九州や山口県等で大雨が来ていますが、時間50ミリや70ミリは当たり前なくらい、しょっちゅう降っておりますが、気候が随分変わってまいりました。あれが都会で降るとどうなるかといいますと、川は氾濫しないけれど水がはき切れないのですね。その能力というのは限定されています。鶴見も実は昭和33年の狩野川台風で時間60ミリというのを経験しています。それに対応しようということで改良してますので、60ミリまでは大丈夫なのですが、それ以上は保証できませんよというのが実状です。おそらく50ミリを超えて来るとどこでもそうですが、マンホールを持ち上げ浸水が始まることになります。それを内水というのですが、そういう水害を想定しております。
これは町会の中でAEDを設置しましたので、AEDの取扱いを訓練するために行った訓練であります。
これは防災訓練の時に、鶴見区の災害ボランティアネットワークというのがありますが、そちらの方が参加して下さいます。いろいろなチームがありますが、これは救命救急の心肺蘇生法の訓練をしているところです。聴覚障害の方、視覚障害の方、国際関係、それから障害者、高齢者の支援団体等がこのようなパフォーマンスをして下さいます。これは体育館の中なのですが、周りには住民の方がいっぱいいらっしゃいます。こういう方々が、実は一緒に非難して来ますよということを実感として知っていただきたい。それが大きな目的でございます。ですから、当事者の団体の方が参加して下さっています。当然当事者の方々も実はここで訓練をするということになります。そして、この中でお互いのコミュニケーションを図りながら「私たちはこういうところはこうしていただきたい。」また地域の方々は「こういう人はこうなんだな。」ということを知って頂くためにパフォーマンスをします。この中で、私どもが勉強になったのは精神障害、あるいは知能障害の方々がパニックを起こしてしまうのですね。大勢の方、300人位集まっていますので、その中でこういうパフォーマンスをしていますとパニックを起こしてしまう。この時に初めて知ったのですが、あのパニックを起こすのは情報の過多なんですね。情報がたくさん入り過ぎるとパニックを起こしてしまうのですね。ですから、避難所も別室を用意しています。そして、その方々に「どうしたの?どうしたの?」の声かけも、増すますパニックになってしまう。そうではなくて情報を遮るということで、隔離することが大事なんですね。そういうことを1つ1つ地域の中でも勉強しながら、みんなが一緒の避難場所として使えるユニバーサルデザイン、皆さんがよく横文字で言いますが、そんな事も考る必要があるなと思っています。
これは要援護者ということで、民生委員が90周年の大きな目玉として「災害時ひとりもみのがさない運動」の一人では避難出来ない方々等を日常からどのように支援をして行くか、マニュアルを作って訓練をしましょうというのが始まりでした。始まってから4年になりますが、今年は横浜市では検証の年になっています。実際にそれが出来るのかどうか。要援護者ってどんな人?ですが、私は要援護者は町民全員だと思っております。災害時ですから、すべての方が被災者ですね。だから、今の時点ではみなさん健常者ですが、要援護者になる可能性は充分にあるわけですね。これは保証出来ないですね。けれども、そうではなくて日常から災害に弱いかどうか、災害弱者と言われる方々はたくさんいらっしゃいます。その方々をどう救助していくかということを訓練することによって、非常時にそれが役立ちます、この要援護者のチャートを作りました。チャートを作るにあたりまして一番重要なのは、先ほど会長からお話が有りましたが、個人情報不毛の中でどう処理して行くかということですね。町には実は情報を持った民生委員さんがいらっしゃいます。この方が活躍すると個人情報保護法はある程度クリア出来ます。それが機能しないと名簿があっても何も出来ないということになってしまいます。それを機能させるにはどうしたらいいか。役所も今は民生委員さんに素直に名簿を渡さなくなりましたね。渡してはいけないのです。何故かと言いますと、目的が定かでないものは渡せないんです。実は例外がありまして、本人が望む時、あるいは災害時、万人が見てこの人は救援するべきだという時は公にします。実はその時では遅いのですよね。その前にどう体制を整えて置くかというのが1つの大きな問題になって来るわけです。皆さんもおそらくこのネットワーク、フットワークの必要性は実感していることでしょう、生協さんは素晴らしい組織を持っておられます。そうした中でこの体制にづくりが1つの参考にという言い方をしたら失礼ですが、言えるのではないかなと思います。ここは地域の中の民生委員さんが要ですね。あとで大きな重層的な交わりという中のお話をしますが、その下に福祉委員、全国区では福祉委員という言い方をするところが多いのですが、横浜では保健活動推進委員と言っております。その方と老人クラブの中から訪問活動をしている友愛訪問員さんというのがあります。この3者が連携をして要援護者の日常の見守り活動をしようということで行っております。その見守り活動の延長線上、災害があった時には即、その日常の見守り活動の対象者の安否確認に走るということですね。先ほどNHKが取材に来た時に、68名見守り活動をする人がいらっしゃる、15分でその安否確認がすべて終わりました。当然、道路が何でもないし、皆さん元気なので、あっという間に出来て当たり前なのですが、実は15分で出来たから偉いのではなくて、その15分で回るルートをしっかり踏まえている、横道も知っている、相手も誰ということが分かっているからそれで出来るのですよね。ですから当然道路事情が悪くなり、途中で疲れてしまう人もいらっしゃる。そういう中でも、やっていないところよりは遥かにスピードアップは出来るし、確実に安否確認が出来るという体制が出来るようになっています。そして複数体制であること、それが実はこのチャートの大切なところではないかなと思っております。
これは横浜市が阪神淡路大震災の後、翌年すぐに各公立の小中学校を地域の防災拠点としました。避難所と定めました。そこへ関わる連合町会が避難所としまして運営委員会を設立しております。その運営委員会の中にその地域の民生委員さんがすべて入っています。この方々がこれだけ入っていますと、すべての情報をこの方々に委ねると個人情報がしっかりと守られることになります。それでこの13年間ずっと続けてやっております。個人情報が騒がれる前からしっかりと行っております。この辺が、実は市が推薦した役職の方にいかに効果的・効率的に仕事をしていただくかという所にいきつくのではないかなということです、皆さんの組織中でも同じことが言えるのではないかと思います。
これは私どもの町ではないのですが、実は災害ボランティアネットワークの代表をしていますので、今の要援護者のフローチャートを示しながら、鶴見区内31拠点ありますそれぞれの拠点を回っています。もうすでに半分くらい終わりましたが、すべての拠点でマニュアルをしっかりと定着させようと区の行政と協力して指導に当たっています。今年も3か所くらい行う予定で後2年くらいかかってしまいますが、鶴見区すべてに同じような体制を構築して行きたいと思っております。このような形で要援護者の支援体制を整えています。
これはさわやか運動で、町内の清掃活動です。毎月第4日曜日に町内一斉に必ず行っております。
これは資源回収ですね。アルミ缶が一番値段がいいのですが、去年の秋から大暴落いたしました、月1回第4日曜日です。約10トン、10トン~15トンを回収しております。
これは中学生が参加していますね。今10トン~15トンと言いましたが、横浜市ではもしこれがゴミになりますと、焼却するのにキロ28円かかります。それを考えますと凄い資源になったり、焼却費用が減ったりとまさに一石二鳥ということになります。
これは長寿の会で、今年は9月13日第2日曜日に行いますが、先ほど申し上げましたように3000世帯ございますので、77歳以上の方を敬老対象者と、私どもの町ではなっております。個人情報保護法のために役所から77歳からの名簿が来ないので、いつの間にか不都合になってきました。それから、横浜市が中田市長になってからはお祝い金が無くなってしまったのです。77歳・88歳・99歳に頂いていたのですが、それが無くなってしまいました。それが来ると、名簿が付いてきますので調査する必要がなかったのですが、3年前から無くなりましたので、今は回覧で調査をしております。ですから、自主申告をしないとこれの恩恵が受けられないということになります。
人数的には77歳以上は400名ほどになります。会に参加されるのは約半分の200名くらいになります。これは会食の風景です。記念品は対象者400人に贈られます。
これは歩け歩け大会ですね。三ツ池公園というところです、先ほど言いましたように避難所は公立の小中学校ですが、そこが満杯になってしまった時のための広域避難場所がこの公園になるのです。そこまで歩いてのルートを辿ります。ゆっくり歩きますので1時間半くらいかかるのですが、そのルートを確認しながら歩いて行く。どうせ歩くのですから、花の咲くお花見の出来る季節に行うということで4月の第1日曜日に実施しております。平安町からは180人くらい参加して下さいます。
これは運動会ですね。連合の運動会ですから14町会が集まって行われます。うちは大きな町ですから2チーム出します。15チームになります。
社会を明るくする運動。7月がその強調月間です。実は今年59回目になります。昭和26年に法務省が主唱いたしまして、全国的な社会運動になったのですが、これは当然犯罪をなくし非行をなくして明るい社会を築こうということが第一なのですが、その裏には図らずも罪を犯してしまったり、非行に走ってしまったりした人たちが社会復帰をしようと更生努力をしている、そういう人たちに生きがいとなる手を差し伸べて欲しいというのが大きな目的です。大体400人くらいのパレードが地域を練り歩きます。沿道には1000人以上の方が見守って下さっていまして、チラシなどを配布しているところでございます。
このように町活動を行っていますが、ここからが実は全国でも珍しい組織を作っております。平安町福祉賛助会、この福祉賛助会というのは福祉活動を特化した一つのボランティア団体でございます。これが町会と並行して活動を行っています。なぜこれを作らなければいけないかということを先にお話しておきます。町会というのは町会費を頂いた人、会員にサービスするのが町会ですね。それ以外の人にサービスするのは、実はよろしくないのです。しかし、福祉というのは垣根があってはいけないのです。町単位でよその町の人は来てはいけませんよ!というのは福祉ではないのです。いわゆる心のバリアフリー、全部どの活動にもいらっしゃって下さいという、その繋がりを持つことが福祉の原点であります。それを実行するためには町会とは別組織が必要なんです。それがこの平安町の福祉賛助会になります。
非常にシンプルな組織になっております。会計、その他は別ですが、会長・副会長はたまたま町会と一緒です。そして、特に高齢者福祉・子育て支援・環境ボランティア・障害者団体支援、この4本柱で行っております。
高齢者福祉は写真で見てもらいましょう。
これはランチへいあんの配食サービスで、もう20年近く経ちます。若い子がたくさんいますが、これはボランティア体験です。今はちょうど夏休みに入りましたので、毎回多くの生徒さんたちが来てくれます。今年はどういう訳か男子生徒が多く参加して下さっています。このように中学、高校、大学生にボランティア体験をしていただいております。
実は料理を配達して利用者と接することが、生徒たちにとっては今までにない体験であり感動のひと時です。これが非常に効果的な感動体験でございます。
これは日常支援の中の1つの植木屋さんです。困っている方の家に行って手だすけをするのですが、1時間500円ですので、大体これを全部きれいにしてゴミを出してあげて2000円くらいいただいております。おばあちゃんは、それでは悪いからと言ってお酒を1升持たせてくれたりするのですが、そんなことがコミュニケーションのきっかけのひとつになったりしています。
これは「フリー・ふらっと・へいあん」です、会館を開放してどなたでも来ていただけるように、お茶やコーヒー、お菓子を用意しております。写真には写っていませんが、この後ろの方には0歳児から3歳児くらいまでの未就園児の親子のが数組いらしています。ここでは高齢者と幼児との交流も非常にスムースに行われております。おばあちゃんが「私、今日だいこん煮たから」とか「里いも煮たから」と持って来てくれると、子供たちが非常に喜んで食べているのですね。若いお母さんたちも、どういうふうに煮たのか訊ねたりと、新たなコミュニケーションのフリースペースです。
これはキッズルームです。これも私どもの目玉活動でございました。これも十数年経ちますが、当初このキッズルームを毎週開催しているというのは全国でも無かったそうです。そんなことは気にしてなかったのですが、岐阜県のある市から、ずっと探していたのですがお宅しかなかったということで見学に来られました。このようにキッズルームを毎週木曜日に行っております。これは公園で野外のキッズルームですが、これもボランティア体験の生徒たちです。初めて赤ちゃんにじかに接した、ということで非常に感動される場面でございます。
これはキッズルームのクリスマス会です。実は会館がそんなに広くないので、60組限定なんですね。漏れた方は非常に申し訳ないのですが、このような形で盛大に行っております。
これは「へいあん ビデオシアター」です。毎週の第1・3土曜日、学校が完全に週休2日制になった以前に、学校が第1と第3土曜日が休みになるので、地域でなんとか受け皿をというようなお話がよくありました。その時から行われているものでございます。子どもたちも含めて、この空間の中に非常に多くの方が参加してくれております。一番多かった時は、186人です。椅子は150しかないので、スクリーンの前は体育館座りです。でも帰る人が1人もいなかったのです。何の映画だったと思いますか?ハリーポッターの1回目のですね。あと2回目からは100名足らずでしたが、その時は凄かったですね。
これは環境ボランティアさんが鶴見川の東海道53次の旧東海道に架かった橋のその脇に花壇を管理しています。連合町会の9町会で活動していまして、平安町は大きいから2町会分ということで広い花壇になっています、ボランティアさんが春は菜の花、秋はコスモスの花を咲かせて区民の憩いの場となっています。
これは平安町の平安公園のプールです。ここは今、およそ1月で2万人の子供さんたちがこのプールに参加して下さいますが、その前にこの花壇がございます。一年中ボランティアさんによって花の絶えるときはありません。ウォーキングコースになっています。
この手前が「ゴム通り」と言います。なんでゴム通りかと言いますと、今はタイヤを作っている横浜ゴムですが、戦争前に平安町に本社を置いていたのですね。その為に実はこの広いゴム通りが出来て良かったのですが、軍儒工場があったために昭和20年の3月には平安町の9割が戦災で焼けてしまいました。その後の復興で、町民市民の協力によって区画整理がしっかり出来た町、素晴らしい碁盤の目のようなきれいな町になりました。
これはセキュリティネットワーク、6年前に横浜市民の関心事が高齢者福祉から防犯、安全に移りました。その1年前の7年前に、情報をいただきまして立ち上げたのがこのセキュリティネットワークです。当初は巡回のパトロールが主でした。それから小学校に不審者が入ったとか、あるいは子どもが帰り道に変なおじさんに追いかけられたとか、そんな情報が入りまして、全国的にも騒然となったところでございます。それから、ずっと下校時の見守りをしております。私どもの小学校は平安小学校と言いますが、登校時は集団登校です。ですから、朝は父兄が送り届ける。帰りは地域の年寄りが身を持ってパトロールをしております。
これは不審者が小学校に入った時の訓練です。不審者が入りますと、学校ではベルを鳴らしまして、先生が入口のドアの鍵を閉めます。そのご、落ち着いたらみんなで体育館に非難します。体育館に避難しているのがこちらです。こちらに立っているのがセキュリティーネットワークのメンバーですが、先ほど言った3列に分かれているのは、小学校の出入りの門が3つあるのです。その3つの門に集結するということで、1班はどこの門、2班はどこの門と決まっています。そして、連絡が入ったらその場で集結して全員で出入りチェックをします。そして子どもも飛び出さないよう気配りをします。もう大丈夫ですよ、解散しましょうという時には、それぞれが子どもたちを、各町の会館まで送り届けるという体制を整えています。
これは自転車隊で「みまもりたい」です。
これは、下校時の声かけパトロールです。町の人が一生懸命声をかけて、子どもからも声をかけられるような、誰もが声をかけ合えるような町にしたい。実は挨拶運動ということを学校で伝統的に行っているので非常に挨拶をする生徒なんですが、やはり最初の頃は半分くらいの子どもたちでした。今では9割以上の子が声かけをしてくださいます。やっぱり5、6年生の男の子の中には照れがあって言えない子がいるのですね。そこが可愛いところなんですが。
この方は92歳なんです。健康のために僕はやるんだと言って頑張っています。去年は138日出席して下さいました。
これは防犯マップの作成の様子です。
これは、先ほどの伝統的な電灯部なんですが、見て分かるように僕と同じくらいの若い人が維持・管理しているのです(そうなんです、だいぶ前に定年になった方です)
240灯ですよ。それを維持・管理するのは凄いですよね。
この蛍光灯は青色です。ご存じの方はいらっしゃいますか?4年くらい前にイギリスの精神学者が1つの村で実験をしたのですが、そうしたら犯罪が5割減ったのです。癒しの色なんですね。良いという事はすぐにやろうというのが、平安町ですので青色に変えました。すでに平成16年に対して17年は犯罪が50%減りました。先ほどのセキュリティネットワークの効果もあるのですが、今回青色灯をつけたからと言ってさらに50%減ることを期待したわけではありません。
「なんで青色つけたの?なんかキャバレーみたいじゃないの。」と言う人もいました。キャバレーというのは相当古いですね。その話題性を狙ったところです。相当話題になりました。防犯であるという意識付けが狙いでした。今でもよその町から来る人は「なんで青いのよ?」という人がいらっしゃいます。だいたい80灯ついております。
これが青色回転灯車ですが、パトロールを主にするのですが、先ほどの配食活動、あるいは町活動をケアします。来月の30日の選挙には、期日前投票のコマーシャルをしますし、投票日には投票に行って下さいという広報活動をいたします。
これは年末で夜間パトロールですね。定期的に行っております。
町活動の基本姿勢ということですが、タイムリーな活動をすることが大事だなと思いました。それは先ほど少しお話しましたが、セキュリティーネットワークもそうですし、配食活動・子育て支援もそうですが、情報や皆さんの求めるニーズというものを早くキャッチして、いち早く立ち上げるということが非常に効果的に働きます。活動する人にも自信がつきますし、やりがいになってまいります。このタイムリーな活動を立ち上げるには何が必要かというと、いち早くニーズを知ることが必要なんです。それを持っているのが行政なんですね。行政が一番早いです。その行政との良いつながりが効果的に立ち上げることが出来るようになります。そして、資金面では社会福祉協議会がバックアップしてくださる。ということで、これも欠かせない連携の一つでございます。後はボランティアさんですね。これが揃わないとなかなか活動は立ち上げることも出来ないし、生みだすことも出来ないのです。
これは、みずほ財団から配食を週2回以上行っていると提供しますよということでいただいた電気自動車です。電気自動車に乗ったことありますか?音が全然しないのですよね。最初は非常に恐いです。前を歩いている人が誰も気が付いてくれないんですよね。急に後ろを振り向いて前に出て来たりするので、豆腐屋さんのラッパみたいなものを付けています。
アフガニスタンから2007年に来ていただきました。アフガニスタンは内乱で今でも大変ですよね。タリバンがまた動き出したとかで大変です。日本では一生懸命援助をしているのですが、そうした中で国づくりをするためには、やはり援助金をどう活用するかということも大切ですが、やはり市民の立ち上がり、市民がやる気を出して、そして市民の企画による、市民の活動に結び付けることが非常に大切なんだということで、私どもの町に来て下さいました。このように女性の方が多くいらっしゃいました。)
新聞にも載りましたが、これがアフガニスタンの国旗なんですが、黒・赤・緑なんですね。黒は黒いパンジーなんです。花があるのですが、小さすぎて黒く見えないのですが、これが一番感動していただきました。こうのような発想こそ、心のもてなしで大切です。これが平安町の福祉の原点ですよというお話をさせていただきました。Welcomeと下手な字で書いてありますが、大変喜んでいただきました。
そしてその後、中国から来てくださいました。ちょうどオリンピックの前、2月にお見えになりましたが、この行政官がお出でになりました。この女性の主任官にメダルか何かをいただいたところなんです。実は北京だとか上海だとか日本より進んでいそうな地域はたくさんございますが、1歩離れますと日本の戦後と同じ、20年代と同じような所がいっぱいあるんですね。そこをどう格差を縮めるかというのが中国では今1番の課題なんです。そうした中で格差を見てしまうと、人というのはやっぱり働く気がしなくなってしまうのですよね。その点をみんなでどうして自分たちの町を良くしようと自主的に立ち上がらせるかのヒントを得るために、見に来ていただいたところでございます。
これは町を歩きながら説明をしているところです。先ほど言いましたが、1本の路地を挟んで戦災で90%が3月13日に焼けてしまい、10%が残りました。その10%残った道路と対面のところの工区がはっきり分かれているのですね。そちら側は当初の道路の幅で、焼けてしまった後のところは広い道路で、すみ切りと言って角が取れているので見通しがいいので、飛び出して事故を起こすことがない。そういう町づくりをしております。私どもの家もそうですが、間口が4間切れているのですね。元は5間の区割りであった土地ですが、みんなが揃って土地を提供しながら、土地が提供できないところはお金を出しながら町づくりをしたのです。それが行政の指導といいますか、町の人の努力といいますか、その辺が上手くいった見本ではないかなと思っております。実は今の人たちは誰も気が付いていないようですが、この方々がお見えになるということで、1つの事例として説明させていただきました。
これはFASIDです。聞いたことがありますか?私も来るということで初めて知ったのですが、国際開発高等教育機関というのですね。JICAの1つの活動の中で、NGOで海外へ出て行く若手のリーダーを教育する機関です。JICA、今は緒方貞子さんが事務局長をやっていますよね。それまでの海外協力というと橋を作ったり、川を作ったり、ダムを作ったりで実は住民の方々にあんまり歓迎されていないようですよね。ダムを作ったら下方の田んぼが作れなくなってしまったとか、いろいろなことがそれぞれの利権の中では変わって来るのですね。ですから住民全体から歓迎されるというのはあんまり有りません。そんなことを踏まえながら高等弁務官に立った人ですから、人民と言いますか人の心をしっかり掴んだ援助をして行こうということで、この機関に力を入れているのだそうです。ですから、日本の中でどんなふれあいをしながら、町の人の意見を聞きながら立ち上げていくかということを参考にして、向うへNGOで行った時にその国の人たちが何を望んでいるかというニーズをしっかりと捉えて、それに沿うことが出来るか出来ないか、どうしたら効果的に発揮できるかというふうなことを学ばせているのです。びっくりしましたよ。初めて知りました。そして、実は優秀な人、特に女性は優秀なんです。TOEICが980点の子が3人もいるんですよ。僕は700点以上越えたら凄いなと思っていたら、とんでもないですよ、満点ですよね。驚きました。そういう人たちも実は勉強しながら海外派遣をしているということで非常に感銘を受けたところでございます。町歩きをしながら、町との触れ合いをして配食サービスの現場を見ながら説明をしているのです、町のボランティアさんとのグループワークも開きました。
これは打ち合わせした後に来ていただいたので、そちらの資料には載っていないのですが、今月の8日に中央アフリカのコンゴ民主共和国の方がいらっしゃいました。コンゴという国は2つに分かれていまして、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国です。民主共和国の方は日本の6.2倍の国土があります。人口はちょうど半分くらいの6200万人。そして内乱がやや落ち着いてきまして国づくりをしています。キンシャサという首都がございますが、そこにはもうビルが建っていますが、やはり日本の終戦直後と同じで町の中はゴミだらけです。そして日本では浮浪児と言っていましたが、路上チルドレンがいっぱいいるのですね。そんななか町づくりは非常に熱心に行っております。そして、いろいろなテーマを持ちながらお見えになりました。特に子育ての部分では、親同士のDVもあるのですが、虐待ともう1つは養育放棄です。ということは自分たちが食べていけないので、日本の戦後の都会の食糧事情が悪い家庭と同じような状況が生まれているのです。食べさせたくても食べさせることが出来ないという状況ですね。それをどのようふうに克服して行くかというのが、1つの大きなテーマでございました。それから男女格差もそうですし、特に治安の不安定の中で、住民がどう参加して行くかということも大きな問題でした。いろいろなテーマを持ちながらお見えになりました。
配食サービスのお話をしました、それから子育てでキッズルームの実際の活動を見ていただきました。少し小雨の中でしたが、先ほどの町づくりのお話から、私たちの町の創成期から今日に至るまでいろいろな歴史をお話しながら、ちょうど同じように戦争で全部無くなってからこの町が出来たんだよということ、この人たちは行政官で国のトップですので、行政がどういう関わりを持って住民を動かして行くか。信頼される行政でないと住民が動きませんので、その信頼を得るにはどうしたらいいかというふうなことを考えていただきながらお話しをしました。特に横浜市ではG30、ゴミを30%減らそうという運動が3年前から始まりましたが、当年度で1800億円という節約が出来たのですね。これは行政と住民との共同作業の中で大ヒットの施策です。ゴミを減らすことによって1つ改修しなければいけない焼却炉を使わなくて済んでしまった。それが800億円かかるんだそうです。そしてランニングコストが1つ400億円かかり、諸々の経費を入れると1800億円になるのだそうです。そんなことで大ヒットの共同作業をやったのですが、私どもは十数回説明会を開きました。その中で分別という作業をしながら焼却するゴミを減らしたのですが、実は切羽詰まって行った作業なんですね。燃やした後の灰を捨てる場所がもう無くなって来たのです。埋め立てて、埋め立てて、だんだん海岸が無くなって来て、これ以上埋め立てたらまずいんじゃないのというところまで来てしまいました。そんなところで苦肉の策というのが大ヒットになったのですが、行政と市民区民の共同作業の中で、信頼できるお互いに目的を1つとする合意が出来ないと成功しないんだよということが、1つのいい例となったなと思っています。
これはNHKが取材に来た、要援護者の救援のところでございます。
これはセキュリティーネットワークが県民大会で奨励賞をいただいたところでございます。
これは広報誌です。
実はこれは今お話した、私と家族、個人ですね。町会の1軒のお家です。その周りに班があります。20件30件の班がございます。その周りの班がいくつか集まったのを区と言っています。私どもでは16区あります。これが一番の町の中での交わりの部分なんです。向こう3軒から始まって20間位の1班になり、それがいくつかの班が集まって区になるという。その周りを取り囲むように民生委員さんがいらっしゃいます。民生委員さんはだいたい200~300世帯に1人いらっしゃいます。私どもは急激に増えた町ですので、だいたい700世帯に1人になってしまっています。そんな中でも、ここで6人いらっしゃいます。その内の1人が私です。これが民生委員さんですね。ここが実はセイフティネットの要です。日常の中で日常生活が自立して出来るように見守るのが町活動です。それが最小単位の中でのネットの要になってくるのではないかなと思っております。そして、その周りには町会という支えがあります。町会があって、小学校区という区があるのですね。ここに市場地区自治連合会と社会福祉協議会とがあるのですが、ボランティア団体を立ち上げています。この社会福祉協議会の会長も私がやっておりますが、町会で行っているボランティア団体と連合会単位で行っているボランティア団体とがお互いに重層的に重なり合いますと、子育て支援が毎日どこかで開催されている。配食活動も週に4,5日は取れるという状況が生まれてまいります。これが重層的な見守り活動の1つになって来るというように思います。その後に中学校区ということで、ケアプラザがございます。ケアプラザは横浜市では包括支援センターになっております。包括支援センターは介護保険の中での包括支援センターですが、私どもは地域の福祉の包括支援センターになって下さいね。介護保険のことだけではだめなんですよ。福祉のことなら何でも相談に乗ってくれる、そういう場所でなくてはいけないということで、担っていただいております。それで、ここは指定管理者ですのでそれぞれベテランの方がいらっしゃいます。そして、その周りに区があり市があり、区の社会福祉協議会がある。なぜこういう書き方をしたかと言いますと、実際に区の職員研修なんかも行くのですが「住民の方々からどこまで見えると思いますか?」「あなた方にはどこまで見えてると思いますか?」という問いかけをするのですね。ここは今一番、地域福祉をどうしょうかという中で問題になっているところです。お互いに見えているような気がしているだけなんですよ。実際にはほとんど見えてないのですね。そこが問題なんです。ということは、当然見えないのだからどうしたらいいかというと、連携しなければだめなんです。連携をしっかりしていかないと、私個人から国まで繋がっていかないのです。この辺がこれからの繋がりで一番大切なものです。それを担っていただくのが、全国ネットの生協さんである皆さんではないかなと思っているのです。
先ほど町会の外枠がありましたが、市場地区という連合会単位の社会福祉協議会がございます。その話を進めさせていただきます。
ここにこう書いてありますが、「第2スカイハイツ」というのは賃貸マンションだったので、取り壊しになってしまいました。今は9つの町でございます。
高齢化率がそれほどではございませんが、何で高齢化率がそんなに進んでいないか。本来ならもっと進んでいるのですね。町ごとに凄く格差がございます。次のところで説明します。
これは、東海道に一里ごとに建てられた一里塚です。日本橋から1里、4キロごとに建って4つ目ですが、旧東海道の市場地区という私どもの9町会の中の1つでございます。史跡の1つです。
これは熊野神社の祭礼です。江戸時代から伝わっております。
これは「明日へ走る」というランナー像です。お正月の2日、3日に走っている箱根駅伝を見たことがございますか?そこの花の2区、第1中継所になります。大手町から出発しまして最初の中継所が私どもの町です。ここが平安町の一番はずれです、富士見町という町なんですが、これが中継所になっております。ですから、私どもは1日の元旦祭を済ませたら、すぐにここに来てこういうテントを選手のために張るのです。そして2日の朝、大手町を8時に出発するので9時でいいのですが、次にタスキを貰う選手はどのくらいウォーミングアップすると思いますか?2~30分走ればいいのかなと思っていたのですが、2時間必要なのです。2時間走ってから、また1時間走るのです。驚きましたね。そして痩せこけた選手ばっかりで太った人は一人もいません。そんな事でお正月は寒いですので、テントを張って2時間前から温風機を付けて選手に居ていただくのですが、本当のボランティアなんです。ここは私どもの全国的にも知られたところです。
これがそうですね。こんな形にテントを作って、ここに選手が来るのですが、20校以上の学校から来ております。
市場地区の活動はいろいろございます。また写真の方で見ていただきます。
ほがらか教室は私どもの地区の中で一番当初から行っていて、25年目になります。毎月1回開催する活動でございますが、健康づくりが最初に行われました。そして今では、いわゆる介護予防になっております。いろいろな活動を年11回行っております。
自分たちで作りながら試食をし、こんな料理がお年寄りにはいいのではないかということで、特に牛乳屋さんの栄養士さんなんかを招いて行っております。今年はヤクルト屋さんが来て下さいます。
これは介護予防のいきいき体操です。
これはバス旅行です。あちこち行きましたが、ちょうどお相撲さんが問題を起こした時に行った時の写真です。
これは新年会の様子です。このような状況で会場がいっぱいです。
これはウォーキングです。毎月行っております。今は第3土曜日になりましたが、だいたい7~80人参加します。これは広報が町の掲示板に貼るだけですね。それで集合場所が書いてあって、そこへみんな集まって来るという方法をとっております。参加費は当然いらないのですが、すべて自分持ちということで、こちらの方ではほとんど経費をかけません。下見をして来るだけです。それが定着してきて4年目に入りました。非常に効果的な健康づくりになったと思います。
フォークダンス教室、これも健康づくりですね。
キッズ親子体操。先ほどの平安町でも行っていますが、これはケアプラザを利用して行われているものでございます。キッズルームです。キッズルームの週2回行っている1つは近隣の保育園の若手の先生の研修のためにという、こちの勝手な思いですが、向うからは手間を取られて大変だという意見もあるのですが、ご協力をいただいて開催をしております。実際に子たちとも触れてあって体験できるということで保育園さんの方でも一生懸命手伝ってくださっています。
これは、ふれあい会食会です。地域全体で行います。先ほどは町会だったのですが、地域での小学校と中学校で別々に開催いたします。そういうことで、集まりがまた違った顔ぶれでコミュニケーションを取れるということになります。
これも配食活動です。先ほどは平安町でエプロンは赤いのですが、ここは「ゆうづる」と書いてあります。これはケアプラザの厨房を使いながら行っている配食活動でございます。
これは子どものビデオシアターではなく、大人のサロンです。来て頂いて調理する人もボランティアさんというか参加者で、ビデオを観る人も参加者なんですね。参加者の中で調理をする人とビデオを観る人と分れる。最初は上手くいくのかなと心配しましたが、みんなビデオを観たくて、作る人がいなかったらどうしようと思わないですか?最初僕は思いました。それで5人だけお願いしておきました。そうしたら実はいっぱいいるのですよね。注文は制限が有りますので50人以下でないとまずいということで50人制限にしておりますが、調理してくれる人がいっぱいいるのです。最初の5人だけは1食450円の実費をいただかないのですが、あと自主活動している人はいただきながら調理していただいているということです。ビデオが終わった時点で、みんなで会食をするということになっております。
これはフリーふらっとルームです。先ほど少しお話しましたが、子どもたちと大人がこんな形で交流をしております。
これはキッズ親子体操です。親子体操ですので親と子どもですが、背中の上に乗ったり、股の下をくぐったり、お腹の上に乗っかったり、非常にユニークな体操なんですね。ほんとにスキンシップの出来る体操で、これは非常に人気があります。満員になる位いつも参加して下さいます。
この子供ビデオシアターは平安町でもやっております。
体操ボランティアです。これは高校生ですが、このように赤ちゃんを初めて抱っこしたということで非常に感激しておりました。
これはキッズバリアフリーマップです。障害者の方々や、高齢者の方々がそのバリアーフリーの体験をしていただく、健常者が目隠しをしながらバリアフリーの体験をするというようなことをしていますが、ここではキッズルームへ来たお母さん方にバギー車を引きながら「どんなところがバリアフリーが必要ですか?」ということ、経験をしていただきました。実は平安キッズルームと先ほどのキッズルームゆうづるとの両方知っている方だけで私どものエリアの相当の部分をカバーしますのでやっていただきました。そうしましたら、このようにたくさんの意見が出ました。その中で一番目立つのは、歩道に樹木が立っていたのですが、由緒ある木だと土木に行って切って欲しいと言えないのです。近隣の人に聞いたら「切ってくれると助かるんだけど。」ということで、それで町会に問いかけをしたら「いつか知らないけど、生えたみたいだよ。」ということだったので切っていただきました。今は歩道をバギー車がゆうゆうと通れるようになりました。そのようなことも1つ1つ克服しながら行っているのが、キッズのバリアフリーなんです。
チャリティ・ダンスです。これは自主財源でダンスパーティーを12月の第1土曜日に開いております。だいたい250人くらい参加して下さいます。1500円のパーティー券を買っていただくのですが、その内の5~600円をお土産としてお返しして、後を収益金としていただきます。善意銀行に一部寄付をしまして、後は私どもの地域の社会福祉協議会にいただいて、地域福祉の活動の大切な資金となっています。
これは昨年度から障害者の自立支援法に添いまして、自分たちで自立して生活するように地域の中で見守って欲しいということだったのですが、地域の社協の中ではそういう手助けはなかなか難しいですね。いろいろとお話しを聞いてみますと、自立する前に地域参加ということが第一歩だということに気が付きました。交流を深める中で、これは実感として分かりました。まず皆さんと一緒に活動するという場面がほとんど無いのです。それで、ではそういう機会を作ることから始めようということで、まずのど自慢大会を開催しました。これは、障害者が15名、健常者が7名というバランスで行っております。この採点が実にユニークでして、上手なのはもちろん入りますが、努力して歌っているか、パフォーマンスはあるか、服装はどうなのかといろいろなチェックポイントがあって、実はパフォーマンスの部分では障害者が高得点を獲得しますね。だいたい健常者の方がかしこまって歌っていますので、なかなかパフォーマンスが出来ない。そんなことで3回目になりますが、3回連続で障害者の方がグランプリを取りました。
そしてもう1つは夏祭りです。今年も8月29日にケアプラザの前で夏祭りを行います。だいたい1500人くらい参加して下さいますが、この中の5店舗を障害者の方々が開店しています。来店した地域の人に聞いても、どの店がそうだったのかというのがみんな分からないのです。そのくらい交流が出来てきているのですね。そういうことが1つ1つ大事なんです。この中に1店舗駄菓子屋さんがあります。これは障害者の方が自分の将来の希望だと言うのです。いつかは駄菓子屋さんを開きたいということで出しています。
障害者参加による防災避難訓練ということで、これもいわゆる社会参加ですね。反省会の中で、障害者の方が一番印象に残るのは、自分たちが健常者のこんなに多くの方に貢献出来たんだという実感が非常に感動になるということを聞きました。知能障害や精神障害方々ですが、このように皆さんにアピールしてコミュニケーションボードの説明をしてるところですが、当事者がこのように参加することによって、皆さんと交流できるということです。同じところで同じ立場で行うのが精神的なバリアフリーなのではないかなというふうに思います。
これは外国人のために防災訓練です。鶴見区では暮らしのガイダンスという、外国人の方が暮らしに不自由なことがあったら、一緒に勉強しましょうよと行っております。その一環で私どの協力でこのような形で行いました。これは障害者が車いすに乗ったまま投げつける投てきの消化器ですね。ペットボトルみたいなのに入っていて投げつけると割れて消えてしまうというものです。煙体験や水消火器、いろいろな体験をしていただきました。
これは6ヶ国語の通訳さんがいらっしゃいまして行ったものです。これは中国語系の方々ですが、避難所の設備等の点検をしている様子を実際にやっていただきました。これは炊き出しの方ですね。この最後の反省会は盛り上がりました。
これは広報紙です。
地区フォーラム、これは全国的に厚労省の地域福祉の在り方の中で、全国どこでも行っているのですが、地域福祉チェックを地域福祉計画が行っています。横浜市では地域福祉保健計画ということで、健康づくりを強調しようと保健も入れています。それを愛称づけまして「あいねっと」と言います。支え合いのあい、愛情のあいということで愛称をつけています。愛称を付けるのが好きでして、さっきのケアプラザも「ゆうづる」といいます。「ゆうづる」は鶴見川の東海道の渡しのところですね。旧東海道の渡しのところで鶴を見たという句が読まれているのですね。夕方の夕だとちょっと淋しいなと、それでひらがなの「ゆうづる」にしました。このような形でフォーラムを地区で開きまして、自主的な計画と運営を行うのは、地域の福祉計画の中で一番大切なところですね。地域のニーズに合ったものを確かめて、地域の方々が自主的に活動する。それがこの地域福祉計画の中での一番大切な部分です。
これがケアプラザです。
これは、先ほどの夏祭りの様子です。これは去年のものですね。
これは地域の方が参加します。中学生・高校生、この太鼓をたたいているのが小学生です。
こんな形で太鼓をたたいているのは小学生です。ナイヤガラの滝、あれで15万円しました。もったいないので1回で終わりにしました。あっという間に終わってしまいましたからね。福祉でやるのは、ちょっといけないんじゃあないかということで1回で止めてしまいました。
私の中で成功したアイディアというのはあるのですが、どんなことをやったら成功するのだろうかというのが1番の課題になるのです。それで、お話に行って聞かれるのもだいはこれなんですが、スタッフがいなければ成功しませんよね。フタッフ不足はどうしたら克服出来るだろうかということなんですが、これはどんな活動を行ってるか、ということを知らないと手伝ってくれません。こんな活動をして、みんながこんなに喜んでくれているんだというところを強調していかないとだめです。それから参加者の喜びの声をしっかりと伝えるということですね。それがスタッフを集める一番大切なところであり、募集で来ていただくより、声かけで来ていただく方がはるかに熱心だということで、仲間づくりが大切なのです。自分がスタッフになったら、仲間を作ることが大きな目的になって来るというのが、私どもの役員もそうですし、ボランティア団体もそうなんですね。横のつながりをしっかり、鎖を1つずつ増やして行くということが輪を広げることになって来ますので、その辺が大切かなと思います。
それから、タイムリーなテーマの選定ですよね。これは先ほどもお話しましたように、今日的な課題をしっかり捉えて、そしてそういうものは住民のニーズですので、スタッフもやりがいがあるのですね。そういうことが1つ1つの成功のテーマになっております。
そして、講師がユニークである。先ほどの親子体操なんかは特にそうなんですが、講師がユニークでないと集まってくれないし、長続きしないというのがあります。
そして活動における課題は、多くのコースがあり過ぎて、多頻度であるということなんです。先ほどの福祉保健計画の中でフォーラムを開きましたら、なんと1つの町会長が「こんなにたくさん活動してるんだから、もう新しいことは止めた方がいいんじゃないの?」というような意見を出したのですね。驚きました。スタッフの中で言うのは分かるのですが、町会長は何もしないくせに、そういうのがいるのですよね。「まだまだ始まったばっかりだよ。」と言ったら、みんなは喝采をしてくれましたが、世の中には、そういう人がいっぱいいます。そういう人をどう説得しながら活動を進めるかというのも1つの役割になってきます。そして、講師の財政ですよね。だいたい1回5千円ということで頭打ちをしていますが、月に4人頼めば2万円になってしまいますよね。年間24万円。皆様の活動からすれば少額でしょうが、財源の無い町とすると大変なことなんですね。そんなことで財源をどう確保するかという1つの課題でございます。
そして、全町会・全自治会に広がらない配食活動というのがありました。先ほどのケアプラザで行っている「ゆうづる」は拠点配食と言います。平安町の場合は1軒1けん利用者に直接配達をするのですが、拠点配食というのは作った食事を配達員がその町の拠点に15個なら15個、10個なら10個を町において行くのですね。町ではボランティアさんがその町の利用者のところへ、配達をするというシステムなんです。それが9町会の内6町会しか利用しておりません。後の3町会は今年何とかしたいなと思っております。
それから支援事業参加者の確保。これは実は内部評価ですね。始めてしまうとなかなか止めることが出来ないのですね。誰も来なければすぐに止められますが、10人とか15人来て下さっていると、なかなかその活動は止めることが出来ないのです。一生懸命来て下さる方もいらっしゃるので止められないのですが、9町会の約8000世帯以上の連合会の中での活動としては30人を切ったら考えよう、20人切ったらもう絶対に止めるという内部評価をしていかないとなかなか新しいものを構築して行くことが出来ないのです。止めたら次に何をするかということを考えながら止めて行くのですが、もうすでに3つくらい止めました。その中にはスタッフの中で一生懸命ジムに通いながらストレッチを勉強して始めたのもあるので、身内のことなので何とか続けさせてあげたかったのですが、それを許してしまうと、スクラップアンドビルドは出来ないのです。だから涙を飲んで止めましたが、それがさっきのフォークダンスになっています。1回に4~50人集まってこられています。そういうふうにして行かないと、なかなか活動というのは発展して行かないなということです。
活動における楽しみと感動ということで、これはスタッフですね。ボランティアさんですね。ボランティアさんはやっぱり利用者の笑顔ですよ。お礼の言葉ですよ。これ以外何にもないですね。お金を払っているわけではありませんから、無償で行っています。何がそんなにボランティアに駆り立てる感動があるのだろうかということなんですが、よく聞かれますが、これ以外には見当たらないですね。それなのに、うちで延べ200人くらいの皆さんが参加下さっています。感動を代償に手間暇を提供してくれているというふうに思っております。非常に難しいところですが、際限のない中での活動は、心と心の感動に頼るしかないなというのが私の結論ですが、皆さんには感動を代償としてのボランティアは理解できますでしょうか?
これからの目標ということですが、包括支援センターを地域の拠点にしたいなということで主要事業の中でお話したことをすべてやって行きたい。そして、一番遅れていた障害者支援という事業を取り組んで行きたいと思っております。
以上、ちょうど時間となりました。御清聴有難うございました。
7月27日(月)大阪府社会福祉会館3階302号室にて、2009年度の「社会福祉問題研修会」を開催しました。14会員生協、連合会から61名が参加しました。
今年度の研修会は、『町活動と地域福祉~これからの地域福祉のあり方~』をテーマに、横浜市鶴見区平安町会・平安町福祉賛助会の河西英彦会長をお招きしご講演いただきました。

町活動と地域福祉
~これからの地域福祉のありかた~

[講師] 横浜市鶴見区平安町町会・平安町福祉賛助会 会長 河西 英彦 氏 

皆さん、こんにちは。横浜から参りました河西です。よろしくお願いいたします。今ご紹介いただきましたように、一つの町の町会長として日々汗をかいているところでございます。今、会長さんのお話にもありましたように、実は戦前は隣保組と言う組織で、何のための組かなというのがあったのですが、総動員を徹底させるために国で作った隣保組というのが、マッカーサーの逆鱗にふれまして解体をさせられました。その後、自主的に立ち上がったのが、自治会であり町内会ということになろうかと思います。
その歩みの中で、どうしても自主運営ということになりますと、任意団体です。私どもの町会というのは任意団体ですので、どこにも属さない自主的な団体ということになろうかと思います。そうした中で、皆さんも当然どこかの町にいると思うのですが、組織を作っているかどうか?今お話がありましたように、組織化されていないところが少なくないのではないかというふうに思います。
実は、私どもは横浜市の鶴見区ですが、これからパワーポイントを使用いたします。そちらの参考資料のページを開いていただきますと地図が載っております、横浜市の鶴見区で127町会ある中で2町会だけ組織がしっかり出来ていない。一応、町会は編成したのですが、連合に加入することなく、活動が途絶えているというのが2つございます。これはマンションです。200戸足らずのマンションが1つの理事会を作ったのですが、機能していないということで休眠状態ですね。
こういう休眠状態のところはどうするかと言いますと、行政は広報をすべての市民に行き渡らせなければいけないので、役所としては大変な仕事になってしまうのです。情報もその程度しか入らない、そういう組織になってまいります。
皆さんの生協でのお話ということで、実は関西生協さんに以前お招きいただき、その後神奈川生協さんでお話をさせていただきましたが、実に生協さんには素晴らしい活動をいっぱいされていることを初めて知りました。それが組織的にも非常に羨ましい組織を形成しております。また多くの福祉活動をするうえでの優れた条件を備えていらっしゃいます。私も興味深く皆さんの活動を参考にさせていただいているところです。
実は今日お話しをするのは、皆さんが福祉活動の取り組みについて、研究をなされる中で町の活動はどうなっているのだろうか?というところを知っていただきたいと思います。実は町活動というのは、生活すべてに関わらなければならないというのが町組織ですね。オギャーと生まれてからお葬式を出すまですべてのことに関わるのが町の活動でございます。ですから、どの部分が手を抜いていいよというのがないんですね。すべてに関わっているということになります。その中の一部ですが、今日はパワーポイントでご紹介させていただきます。
ここに羽田空港がありまして、すぐ脇に多摩川と鶴見川が流れています。その間にあるのが平安町です。
これが、横浜市ですが18区ある内の、一番川崎市寄りにある区でございます。
ここが川崎との境界になりますが、隣接してこの細長いところが平安町でございます。そしてこれが中学校区。この後出てきますが、地域の社会福祉協議会はこのブロックがエリアになります。
町会組織というのは、どこもそうでしょうが、会長が1人・副会長がいて会計がいてということになります。特徴的なのが、うちは副会長が1名でございます。実は3000世帯という大きな町ですが、副会長が1名。どうして1名でいいかの理由は、この後平安町町会の部会がございます。その部会のところで説明させていただきます。そして3000世帯をまかなう為に16区に大きく分けております。その中に、区ごとに理事さんがいて副理事さんがいます、そして班に分かれ、班長さんを平安町では幹事さんという名前で呼んでおります、その区の大きさによって幹事数が違ってきます。全体では240班ございます。
これは、先ほどちょっとお話しました部会組織ですけれども、事務局はパートさんをお願いしております。この婦人部まで8部ございますが、この部長さんが副会長並みの権限を持っています。というのは地方分権を参考にですが、それぞれの役割をしっかりと自分の企画から運営までを責任を持って行うというシステムをとっております。ですから、私が20年ほど前に関わった時には、副会長は3人いて、それぞれ3つの部を担当していました。そうしますと部長さんの役割というのは、ただの部員でしかなくなってしまう。せっかく才能ある部長さんをそのまま埋もらせてしまうというのがその組織でした。それを改革いたしまして、それでは副会長さんは何をやるのか。これはあくまでも会長の代行です。私がこのようにこちらの方に来ている時には、町のでは会長職を担っているということになります。
それで、町活動は、皆さんの町とすべて同じような活動をしております。総務部会は会議の企画運営、それから広報は大事な役割です。皆さんのところにもいっぱい回ってきます。広報のところで、実は一昨日横浜市のある区の町会長さんの研修会でお話をしたときですが「回覧板がいっぱい来て困っちゃうよ。2,3時間前に回したと思ったらまた来たよ。」そして、「町民から苦情があって困るよ。」「私のところに必要がないのがどんどん回ってきて困るよ。」「うちなんか、小学生がいないのに、とっくに卒業しちゃっていないのに何で小学生のが回って来るんだよ。」というお話が出ました。わたしは違うと思ったのです。そこでお話したのです。小学生がいない家庭に見てもらいたいのですよ、と。小学生がいる家庭は、小学校の情報はいくらでも入ります。今の小学生が、自分たちの息子や娘が育った時代の小学生と同じかどうかということをしっかり見極めてもらいたい。そして、地域の中で子育てに参加していただく。その為に、ぜひ見てもらいたい。実は今、新しいマンションには若い人が集中して入って来ますが、その中でもよく言われるのですが「福祉というのは高齢者のことだから私たちに関係ないからいい。」そうなのかなあということですね。その辺が実は福祉の原点になると思います。これから、そんなことがおそらく話の端々に出てくると思います。実は町活動の中で情報の提供を、どう選別をするかということなんです。1000人の会員の中で10人が必要とする、後の990人は必要ではないから会報を回さないかということなんですよ。990人が望むものはすべて回さなければいけない。10人の欲しいものは回さなくていい、という選択をしていいのかどうかということですね。その辺が福祉の実は第一歩になっているのです。その10人がたった1人でもいた場合にどのように対処するかというのが、町活動の本旨でございます。その辺をちょっと頭に置いてお考えいただければと思います。
福祉部というのは、これからいろいろ出てきますが、ちょうど9月には敬老会も行われますが、定期的に訪問活動もしております。寝た切りの方には激励訪問というのもしております。後から出てきます福祉賛助会への支援も行っております。
環境部は、地域環境。それから放置自転車、違法広告物とかいろいろのものがございます。そして積極的に行われていますのが、美化運動ですね。公園の花壇の管理、鶴見川の土手のところにも花壇を作っております。ウォーキングのルートにもなっております。
多くの区民の憩いの場となっています。
交通部はご存じのとおり、今一番子どもたちに交通ルールをしっかり守ってもらおうと指導を行っております。特に自転車の事故が多いので、自転車の事故を無くそうと週に1回、自転車に乗っている方にチラシを配りながら、ルールの徹底を指導しています。ルールをしっかり遵守していただこうと啓発活動をしております。
防火防犯部は、充実した防火より、特に防災の方に力を入れております。いわゆる災害があった時に、どう町の人たちを支援するか救援するかという対策でございます。
電灯部というのは、これは防犯灯ですね。電灯部というような呼び方をおそらくしないと思うのですが、他では防犯灯の管理部とかいろいろな言い方をしています。平安町では伝統的に電灯部と言っております。実は240灯余りの防犯灯を管理しています。
青少年部は、子供会だとか小中学校生の支援や育成を行っております。
特に連合会主催の球技大会や大運動会には大活躍の部です。
婦人部さんは、女性問題から町活動の細かいところすべてを賄っているということでございます。手芸とかのサークル活動から文化事業まで行います。
それと先ほど少し触れましたが事務局、大きな町ですので、区が16あり、班が240ありますので、取りまとめ等をするのは専任でないと出来ません、パートでお願いをしております。
会館管理、町会に会館がございます、月に70回以上利用されております。これは隣の床屋さんの奥さんにお願いして、会館の貸出と清掃など全ての管理をお願いしております。ダブルブッキングしてはいけませんので、きめ細かな管理が必要にます。
さて町会の活動ですが、どちらの町でも行われている活動だと思います。総合的に町全体で行う活動ですけれども、8/1.8/2と祭礼があります、それに参加していただく方々に説明会を開きました。約100人ずつ2回で200人くらいお手伝いをしていただくのですが、なぜそんなに必要かというのは後で写真を見ていただきます。それから防災訓練。先ほどもお話をしましたが、防災訓練をしっかりやります。年に3回行っております。それから、さわやか運動は町の美化運動。資源回収は空き缶だとか新聞を回収します。それから長寿の会は敬老会です。バス旅行は慰安と親睦です。それから連合大運動会、連合歩け歩け大会、連合少年少女球技大会というふうに多彩な形で行っております。
これが夏祭りですが、去年の状況です。見ていただくと分かりますように、子供のお祭りなんですね。子ども神輿が4基有りまして、大人神輿がありません。買えないから無いのではないんですね。実はこれに1基大人神輿が入ってしまうと、夕方から子どもたちの出番がなくなってしまいす。その為にあえて導入しない。土曜日の午後に1回巡行します。日曜日に午前と午後と2回と合計3回の巡行ですが、各回とも子どもたちは200人くらい参加します。全体では4000人を超える参加ですが子どもと大人半々になります。
このように凄い列になります。ここに山車が見えていますが、そうとう長い距離ですね。このように行列を作ります。子どもの数を見て下さい。
これは防災訓練です。11月3日に行われたものですが、震度6強という想定の震災です。昭和57年以前の建物は、震度6強でほとんど被害を受けます。それ以後のものは建築基準法が厳しくなりまして、そう人命に係わるほどの被害はないだろうということですが、私たちは街の中を調査いたしました、震度6強の地震が来たら潰れてしまうだろうというお家が26件ございます。また後からお話しをしますが、水害についても同じです。
これはNHKが取材に来たところですが、これを見ていただいたらわかるように、私どもは中越地震から能登地震、中越沖地震と3つの被災地の災害ボランティアとして参加してまいりました。参加しながら、自分たちの防災訓練のその効果といいますか、訓練内容の検証してまいりました。効果が認められるところ、そしてこれは無駄ではないかという部分もたくさん有りました。そんな中で、非常に視覚によるストレスが避難所の中で問題になっています、ダンボールを立てて仕切りをしているところがたくさん有りますが、ダンボールを立てるというのは非常に大変ですね。それで夜間訓練の時にロープを張ってシートをぶら下げてやったところ、そうとう視覚的には遮ることができる。ただし音は効果がない。その為に、こういう避難所でのルール作りがしっかり出来ていないとだめだということを知りました。ひそひそ話も大きく聞こえてしまうのですね。ですから、何時から何時までは消灯ですよ、お話はだめですよ、などと細かいルールをしっかりと作るということに気をつけました。
これは消火器の訓練ですが、今各地で消防署がうるさくて、実際に消火器を使うと近隣から苦情がくる、ということで、なかなか実施できないのですが、うちの町では実施しております。近隣の方々には、洗濯物が干してあると臭い等がついてはいけませんので、1時間位ちょっと中に取り込んでくれませんか?という声かけをしております。その時に、何でやるのかという苦情はまだ1件もありません。なぜ固執するかというと、偽消化器と実際の消化器とでは握力が全然違うのです。女性の方がこういうふうに持ったまま握ることは、ほとんど不可能です。その位強い力が必要という体験をしていただきたいのです。それともう1つは、この熱ですね。熱さにどの程度まで接近出来るかということを体験していただくことが非常に大切であると思うのです。
これはビニール袋にお水とお米を入れて煮立てる。これの良いところは、中のお水はきれいですが、外は濁り水でもお米が炊けるということです。実はこの隣でサンマを焼いているのですがね。
これは全国でも大変珍しいのですが、町の中で救命ボートを備蓄していまして、3つのチームを作って救援班を組織しているのです。先ほど地震で震度6強の時に26件は危ないなと言われたお家は平屋の木造なんですね。水害にも弱いです。道路面からどれほど浸水したら、このお家は非難しないといけないか調査しました。50センチで基礎のところ、70センチで玄関が浸かってくるということが分かりました。私どもは素人ですので、あまり深い水の中を救援に出かけるというのは難しくなりますので、50センチになったら、その26件に非難するのか隣のマンションの2階へ上がるのか、そのようなことを声かけしながら救援に向かう手はずをとります。先ほどの鶴見川ですが、実は日本一の治水力を保有している川になりました。30年代まではしょっちゅう水害のあった別名暴れ川ですが、国の施策の中で日本のモデル的な川として、治水力の優れ河川となりました、今ご承知のように九州や山口県等で大雨が来ていますが、時間50ミリや70ミリは当たり前なくらい、しょっちゅう降っておりますが、気候が随分変わってまいりました。あれが都会で降るとどうなるかといいますと、川は氾濫しないけれど水がはき切れないのですね。その能力というのは限定されています。鶴見も実は昭和33年の狩野川台風で時間60ミリというのを経験しています。それに対応しようということで改良してますので、60ミリまでは大丈夫なのですが、それ以上は保証できませんよというのが実状です。おそらく50ミリを超えて来るとどこでもそうですが、マンホールを持ち上げ浸水が始まることになります。それを内水というのですが、そういう水害を想定しております。
これは町会の中でAEDを設置しましたので、AEDの取扱いを訓練するために行った訓練であります。
これは防災訓練の時に、鶴見区の災害ボランティアネットワークというのがありますが、そちらの方が参加して下さいます。いろいろなチームがありますが、これは救命救急の心肺蘇生法の訓練をしているところです。聴覚障害の方、視覚障害の方、国際関係、それから障害者、高齢者の支援団体等がこのようなパフォーマンスをして下さいます。これは体育館の中なのですが、周りには住民の方がいっぱいいらっしゃいます。こういう方々が、実は一緒に非難して来ますよということを実感として知っていただきたい。それが大きな目的でございます。ですから、当事者の団体の方が参加して下さっています。当然当事者の方々も実はここで訓練をするということになります。そして、この中でお互いのコミュニケーションを図りながら「私たちはこういうところはこうしていただきたい。」また地域の方々は「こういう人はこうなんだな。」ということを知って頂くためにパフォーマンスをします。この中で、私どもが勉強になったのは精神障害、あるいは知能障害の方々がパニックを起こしてしまうのですね。大勢の方、300人位集まっていますので、その中でこういうパフォーマンスをしていますとパニックを起こしてしまう。この時に初めて知ったのですが、あのパニックを起こすのは情報の過多なんですね。情報がたくさん入り過ぎるとパニックを起こしてしまうのですね。ですから、避難所も別室を用意しています。そして、その方々に「どうしたの?どうしたの?」の声かけも、増すますパニックになってしまう。そうではなくて情報を遮るということで、隔離することが大事なんですね。そういうことを1つ1つ地域の中でも勉強しながら、みんなが一緒の避難場所として使えるユニバーサルデザイン、皆さんがよく横文字で言いますが、そんな事も考る必要があるなと思っています。
これは要援護者ということで、民生委員が90周年の大きな目玉として「災害時ひとりもみのがさない運動」の一人では避難出来ない方々等を日常からどのように支援をして行くか、マニュアルを作って訓練をしましょうというのが始まりでした。始まってから4年になりますが、今年は横浜市では検証の年になっています。実際にそれが出来るのかどうか。要援護者ってどんな人?ですが、私は要援護者は町民全員だと思っております。災害時ですから、すべての方が被災者ですね。だから、今の時点ではみなさん健常者ですが、要援護者になる可能性は充分にあるわけですね。これは保証出来ないですね。けれども、そうではなくて日常から災害に弱いかどうか、災害弱者と言われる方々はたくさんいらっしゃいます。その方々をどう救助していくかということを訓練することによって、非常時にそれが役立ちます、この要援護者のチャートを作りました。チャートを作るにあたりまして一番重要なのは、先ほど会長からお話が有りましたが、個人情報不毛の中でどう処理して行くかということですね。町には実は情報を持った民生委員さんがいらっしゃいます。この方が活躍すると個人情報保護法はある程度クリア出来ます。それが機能しないと名簿があっても何も出来ないということになってしまいます。それを機能させるにはどうしたらいいか。役所も今は民生委員さんに素直に名簿を渡さなくなりましたね。渡してはいけないのです。何故かと言いますと、目的が定かでないものは渡せないんです。実は例外がありまして、本人が望む時、あるいは災害時、万人が見てこの人は救援するべきだという時は公にします。実はその時では遅いのですよね。その前にどう体制を整えて置くかというのが1つの大きな問題になって来るわけです。皆さんもおそらくこのネットワーク、フットワークの必要性は実感していることでしょう、生協さんは素晴らしい組織を持っておられます。そうした中でこの体制にづくりが1つの参考にという言い方をしたら失礼ですが、言えるのではないかなと思います。ここは地域の中の民生委員さんが要ですね。あとで大きな重層的な交わりという中のお話をしますが、その下に福祉委員、全国区では福祉委員という言い方をするところが多いのですが、横浜では保健活動推進委員と言っております。その方と老人クラブの中から訪問活動をしている友愛訪問員さんというのがあります。この3者が連携をして要援護者の日常の見守り活動をしようということで行っております。その見守り活動の延長線上、災害があった時には即、その日常の見守り活動の対象者の安否確認に走るということですね。先ほどNHKが取材に来た時に、68名見守り活動をする人がいらっしゃる、15分でその安否確認がすべて終わりました。当然、道路が何でもないし、皆さん元気なので、あっという間に出来て当たり前なのですが、実は15分で出来たから偉いのではなくて、その15分で回るルートをしっかり踏まえている、横道も知っている、相手も誰ということが分かっているからそれで出来るのですよね。ですから当然道路事情が悪くなり、途中で疲れてしまう人もいらっしゃる。そういう中でも、やっていないところよりは遥かにスピードアップは出来るし、確実に安否確認が出来るという体制が出来るようになっています。そして複数体制であること、それが実はこのチャートの大切なところではないかなと思っております。
これは横浜市が阪神淡路大震災の後、翌年すぐに各公立の小中学校を地域の防災拠点としました。避難所と定めました。そこへ関わる連合町会が避難所としまして運営委員会を設立しております。その運営委員会の中にその地域の民生委員さんがすべて入っています。この方々がこれだけ入っていますと、すべての情報をこの方々に委ねると個人情報がしっかりと守られることになります。それでこの13年間ずっと続けてやっております。個人情報が騒がれる前からしっかりと行っております。この辺が、実は市が推薦した役職の方にいかに効果的・効率的に仕事をしていただくかという所にいきつくのではないかなということです、皆さんの組織中でも同じことが言えるのではないかと思います。
これは私どもの町ではないのですが、実は災害ボランティアネットワークの代表をしていますので、今の要援護者のフローチャートを示しながら、鶴見区内31拠点ありますそれぞれの拠点を回っています。もうすでに半分くらい終わりましたが、すべての拠点でマニュアルをしっかりと定着させようと区の行政と協力して指導に当たっています。今年も3か所くらい行う予定で後2年くらいかかってしまいますが、鶴見区すべてに同じような体制を構築して行きたいと思っております。このような形で要援護者の支援体制を整えています。
これはさわやか運動で、町内の清掃活動です。毎月第4日曜日に町内一斉に必ず行っております。
これは資源回収ですね。アルミ缶が一番値段がいいのですが、去年の秋から大暴落いたしました、月1回第4日曜日です。約10トン、10トン~15トンを回収しております。
これは中学生が参加していますね。今10トン~15トンと言いましたが、横浜市ではもしこれがゴミになりますと、焼却するのにキロ28円かかります。それを考えますと凄い資源になったり、焼却費用が減ったりとまさに一石二鳥ということになります。
これは長寿の会で、今年は9月13日第2日曜日に行いますが、先ほど申し上げましたように3000世帯ございますので、77歳以上の方を敬老対象者と、私どもの町ではなっております。個人情報保護法のために役所から77歳からの名簿が来ないので、いつの間にか不都合になってきました。それから、横浜市が中田市長になってからはお祝い金が無くなってしまったのです。77歳・88歳・99歳に頂いていたのですが、それが無くなってしまいました。それが来ると、名簿が付いてきますので調査する必要がなかったのですが、3年前から無くなりましたので、今は回覧で調査をしております。ですから、自主申告をしないとこれの恩恵が受けられないということになります。
人数的には77歳以上は400名ほどになります。会に参加されるのは約半分の200名くらいになります。これは会食の風景です。記念品は対象者400人に贈られます。
これは歩け歩け大会ですね。三ツ池公園というところです、先ほど言いましたように避難所は公立の小中学校ですが、そこが満杯になってしまった時のための広域避難場所がこの公園になるのです。そこまで歩いてのルートを辿ります。ゆっくり歩きますので1時間半くらいかかるのですが、そのルートを確認しながら歩いて行く。どうせ歩くのですから、花の咲くお花見の出来る季節に行うということで4月の第1日曜日に実施しております。平安町からは180人くらい参加して下さいます。
これは運動会ですね。連合の運動会ですから14町会が集まって行われます。うちは大きな町ですから2チーム出します。15チームになります。
社会を明るくする運動。7月がその強調月間です。実は今年59回目になります。昭和26年に法務省が主唱いたしまして、全国的な社会運動になったのですが、これは当然犯罪をなくし非行をなくして明るい社会を築こうということが第一なのですが、その裏には図らずも罪を犯してしまったり、非行に走ってしまったりした人たちが社会復帰をしようと更生努力をしている、そういう人たちに生きがいとなる手を差し伸べて欲しいというのが大きな目的です。大体400人くらいのパレードが地域を練り歩きます。沿道には1000人以上の方が見守って下さっていまして、チラシなどを配布しているところでございます。
このように町活動を行っていますが、ここからが実は全国でも珍しい組織を作っております。平安町福祉賛助会、この福祉賛助会というのは福祉活動を特化した一つのボランティア団体でございます。これが町会と並行して活動を行っています。なぜこれを作らなければいけないかということを先にお話しておきます。町会というのは町会費を頂いた人、会員にサービスするのが町会ですね。それ以外の人にサービスするのは、実はよろしくないのです。しかし、福祉というのは垣根があってはいけないのです。町単位でよその町の人は来てはいけませんよ!というのは福祉ではないのです。いわゆる心のバリアフリー、全部どの活動にもいらっしゃって下さいという、その繋がりを持つことが福祉の原点であります。それを実行するためには町会とは別組織が必要なんです。それがこの平安町の福祉賛助会になります。
非常にシンプルな組織になっております。会計、その他は別ですが、会長・副会長はたまたま町会と一緒です。そして、特に高齢者福祉・子育て支援・環境ボランティア・障害者団体支援、この4本柱で行っております。
高齢者福祉は写真で見てもらいましょう。
これはランチへいあんの配食サービスで、もう20年近く経ちます。若い子がたくさんいますが、これはボランティア体験です。今はちょうど夏休みに入りましたので、毎回多くの生徒さんたちが来てくれます。今年はどういう訳か男子生徒が多く参加して下さっています。このように中学、高校、大学生にボランティア体験をしていただいております。
実は料理を配達して利用者と接することが、生徒たちにとっては今までにない体験であり感動のひと時です。これが非常に効果的な感動体験でございます。
これは日常支援の中の1つの植木屋さんです。困っている方の家に行って手だすけをするのですが、1時間500円ですので、大体これを全部きれいにしてゴミを出してあげて2000円くらいいただいております。おばあちゃんは、それでは悪いからと言ってお酒を1升持たせてくれたりするのですが、そんなことがコミュニケーションのきっかけのひとつになったりしています。
これは「フリー・ふらっと・へいあん」です、会館を開放してどなたでも来ていただけるように、お茶やコーヒー、お菓子を用意しております。写真には写っていませんが、この後ろの方には0歳児から3歳児くらいまでの未就園児の親子のが数組いらしています。ここでは高齢者と幼児との交流も非常にスムースに行われております。おばあちゃんが「私、今日だいこん煮たから」とか「里いも煮たから」と持って来てくれると、子供たちが非常に喜んで食べているのですね。若いお母さんたちも、どういうふうに煮たのか訊ねたりと、新たなコミュニケーションのフリースペースです。
これはキッズルームです。これも私どもの目玉活動でございました。これも十数年経ちますが、当初このキッズルームを毎週開催しているというのは全国でも無かったそうです。そんなことは気にしてなかったのですが、岐阜県のある市から、ずっと探していたのですがお宅しかなかったということで見学に来られました。このようにキッズルームを毎週木曜日に行っております。これは公園で野外のキッズルームですが、これもボランティア体験の生徒たちです。初めて赤ちゃんにじかに接した、ということで非常に感動される場面でございます。
これはキッズルームのクリスマス会です。実は会館がそんなに広くないので、60組限定なんですね。漏れた方は非常に申し訳ないのですが、このような形で盛大に行っております。
これは「へいあん ビデオシアター」です。毎週の第1・3土曜日、学校が完全に週休2日制になった以前に、学校が第1と第3土曜日が休みになるので、地域でなんとか受け皿をというようなお話がよくありました。その時から行われているものでございます。子どもたちも含めて、この空間の中に非常に多くの方が参加してくれております。一番多かった時は、186人です。椅子は150しかないので、スクリーンの前は体育館座りです。でも帰る人が1人もいなかったのです。何の映画だったと思いますか?ハリーポッターの1回目のですね。あと2回目からは100名足らずでしたが、その時は凄かったですね。
これは環境ボランティアさんが鶴見川の東海道53次の旧東海道に架かった橋のその脇に花壇を管理しています。連合町会の9町会で活動していまして、平安町は大きいから2町会分ということで広い花壇になっています、ボランティアさんが春は菜の花、秋はコスモスの花を咲かせて区民の憩いの場となっています。
これは平安町の平安公園のプールです。ここは今、およそ1月で2万人の子供さんたちがこのプールに参加して下さいますが、その前にこの花壇がございます。一年中ボランティアさんによって花の絶えるときはありません。ウォーキングコースになっています。
この手前が「ゴム通り」と言います。なんでゴム通りかと言いますと、今はタイヤを作っている横浜ゴムですが、戦争前に平安町に本社を置いていたのですね。その為に実はこの広いゴム通りが出来て良かったのですが、軍儒工場があったために昭和20年の3月には平安町の9割が戦災で焼けてしまいました。その後の復興で、町民市民の協力によって区画整理がしっかり出来た町、素晴らしい碁盤の目のようなきれいな町になりました。
これはセキュリティネットワーク、6年前に横浜市民の関心事が高齢者福祉から防犯、安全に移りました。その1年前の7年前に、情報をいただきまして立ち上げたのがこのセキュリティネットワークです。当初は巡回のパトロールが主でした。それから小学校に不審者が入ったとか、あるいは子どもが帰り道に変なおじさんに追いかけられたとか、そんな情報が入りまして、全国的にも騒然となったところでございます。それから、ずっと下校時の見守りをしております。私どもの小学校は平安小学校と言いますが、登校時は集団登校です。ですから、朝は父兄が送り届ける。帰りは地域の年寄りが身を持ってパトロールをしております。
これは不審者が小学校に入った時の訓練です。不審者が入りますと、学校ではベルを鳴らしまして、先生が入口のドアの鍵を閉めます。そのご、落ち着いたらみんなで体育館に非難します。体育館に避難しているのがこちらです。こちらに立っているのがセキュリティーネットワークのメンバーですが、先ほど言った3列に分かれているのは、小学校の出入りの門が3つあるのです。その3つの門に集結するということで、1班はどこの門、2班はどこの門と決まっています。そして、連絡が入ったらその場で集結して全員で出入りチェックをします。そして子どもも飛び出さないよう気配りをします。もう大丈夫ですよ、解散しましょうという時には、それぞれが子どもたちを、各町の会館まで送り届けるという体制を整えています。
これは自転車隊で「みまもりたい」です。
これは、下校時の声かけパトロールです。町の人が一生懸命声をかけて、子どもからも声をかけられるような、誰もが声をかけ合えるような町にしたい。実は挨拶運動ということを学校で伝統的に行っているので非常に挨拶をする生徒なんですが、やはり最初の頃は半分くらいの子どもたちでした。今では9割以上の子が声かけをしてくださいます。やっぱり5、6年生の男の子の中には照れがあって言えない子がいるのですね。そこが可愛いところなんですが。
この方は92歳なんです。健康のために僕はやるんだと言って頑張っています。去年は138日出席して下さいました。
これは防犯マップの作成の様子です。
これは、先ほどの伝統的な電灯部なんですが、見て分かるように僕と同じくらいの若い人が維持・管理しているのです(そうなんです、だいぶ前に定年になった方です)
240灯ですよ。それを維持・管理するのは凄いですよね。
この蛍光灯は青色です。ご存じの方はいらっしゃいますか?4年くらい前にイギリスの精神学者が1つの村で実験をしたのですが、そうしたら犯罪が5割減ったのです。癒しの色なんですね。良いという事はすぐにやろうというのが、平安町ですので青色に変えました。すでに平成16年に対して17年は犯罪が50%減りました。先ほどのセキュリティネットワークの効果もあるのですが、今回青色灯をつけたからと言ってさらに50%減ることを期待したわけではありません。
「なんで青色つけたの?なんかキャバレーみたいじゃないの。」と言う人もいました。キャバレーというのは相当古いですね。その話題性を狙ったところです。相当話題になりました。防犯であるという意識付けが狙いでした。今でもよその町から来る人は「なんで青いのよ?」という人がいらっしゃいます。だいたい80灯ついております。
これが青色回転灯車ですが、パトロールを主にするのですが、先ほどの配食活動、あるいは町活動をケアします。来月の30日の選挙には、期日前投票のコマーシャルをしますし、投票日には投票に行って下さいという広報活動をいたします。
これは年末で夜間パトロールですね。定期的に行っております。
町活動の基本姿勢ということですが、タイムリーな活動をすることが大事だなと思いました。それは先ほど少しお話しましたが、セキュリティーネットワークもそうですし、配食活動・子育て支援もそうですが、情報や皆さんの求めるニーズというものを早くキャッチして、いち早く立ち上げるということが非常に効果的に働きます。活動する人にも自信がつきますし、やりがいになってまいります。このタイムリーな活動を立ち上げるには何が必要かというと、いち早くニーズを知ることが必要なんです。それを持っているのが行政なんですね。行政が一番早いです。その行政との良いつながりが効果的に立ち上げることが出来るようになります。そして、資金面では社会福祉協議会がバックアップしてくださる。ということで、これも欠かせない連携の一つでございます。後はボランティアさんですね。これが揃わないとなかなか活動は立ち上げることも出来ないし、生みだすことも出来ないのです。
これは、みずほ財団から配食を週2回以上行っていると提供しますよということでいただいた電気自動車です。電気自動車に乗ったことありますか?音が全然しないのですよね。最初は非常に恐いです。前を歩いている人が誰も気が付いてくれないんですよね。急に後ろを振り向いて前に出て来たりするので、豆腐屋さんのラッパみたいなものを付けています。
アフガニスタンから2007年に来ていただきました。アフガニスタンは内乱で今でも大変ですよね。タリバンがまた動き出したとかで大変です。日本では一生懸命援助をしているのですが、そうした中で国づくりをするためには、やはり援助金をどう活用するかということも大切ですが、やはり市民の立ち上がり、市民がやる気を出して、そして市民の企画による、市民の活動に結び付けることが非常に大切なんだということで、私どもの町に来て下さいました。このように女性の方が多くいらっしゃいました。)
新聞にも載りましたが、これがアフガニスタンの国旗なんですが、黒・赤・緑なんですね。黒は黒いパンジーなんです。花があるのですが、小さすぎて黒く見えないのですが、これが一番感動していただきました。こうのような発想こそ、心のもてなしで大切です。これが平安町の福祉の原点ですよというお話をさせていただきました。Welcomeと下手な字で書いてありますが、大変喜んでいただきました。
そしてその後、中国から来てくださいました。ちょうどオリンピックの前、2月にお見えになりましたが、この行政官がお出でになりました。この女性の主任官にメダルか何かをいただいたところなんです。実は北京だとか上海だとか日本より進んでいそうな地域はたくさんございますが、1歩離れますと日本の戦後と同じ、20年代と同じような所がいっぱいあるんですね。そこをどう格差を縮めるかというのが中国では今1番の課題なんです。そうした中で格差を見てしまうと、人というのはやっぱり働く気がしなくなってしまうのですよね。その点をみんなでどうして自分たちの町を良くしようと自主的に立ち上がらせるかのヒントを得るために、見に来ていただいたところでございます。
これは町を歩きながら説明をしているところです。先ほど言いましたが、1本の路地を挟んで戦災で90%が3月13日に焼けてしまい、10%が残りました。その10%残った道路と対面のところの工区がはっきり分かれているのですね。そちら側は当初の道路の幅で、焼けてしまった後のところは広い道路で、すみ切りと言って角が取れているので見通しがいいので、飛び出して事故を起こすことがない。そういう町づくりをしております。私どもの家もそうですが、間口が4間切れているのですね。元は5間の区割りであった土地ですが、みんなが揃って土地を提供しながら、土地が提供できないところはお金を出しながら町づくりをしたのです。それが行政の指導といいますか、町の人の努力といいますか、その辺が上手くいった見本ではないかなと思っております。実は今の人たちは誰も気が付いていないようですが、この方々がお見えになるということで、1つの事例として説明させていただきました。
これはFASIDです。聞いたことがありますか?私も来るということで初めて知ったのですが、国際開発高等教育機関というのですね。JICAの1つの活動の中で、NGOで海外へ出て行く若手のリーダーを教育する機関です。JICA、今は緒方貞子さんが事務局長をやっていますよね。それまでの海外協力というと橋を作ったり、川を作ったり、ダムを作ったりで実は住民の方々にあんまり歓迎されていないようですよね。ダムを作ったら下方の田んぼが作れなくなってしまったとか、いろいろなことがそれぞれの利権の中では変わって来るのですね。ですから住民全体から歓迎されるというのはあんまり有りません。そんなことを踏まえながら高等弁務官に立った人ですから、人民と言いますか人の心をしっかり掴んだ援助をして行こうということで、この機関に力を入れているのだそうです。ですから、日本の中でどんなふれあいをしながら、町の人の意見を聞きながら立ち上げていくかということを参考にして、向うへNGOで行った時にその国の人たちが何を望んでいるかというニーズをしっかりと捉えて、それに沿うことが出来るか出来ないか、どうしたら効果的に発揮できるかというふうなことを学ばせているのです。びっくりしましたよ。初めて知りました。そして、実は優秀な人、特に女性は優秀なんです。TOEICが980点の子が3人もいるんですよ。僕は700点以上越えたら凄いなと思っていたら、とんでもないですよ、満点ですよね。驚きました。そういう人たちも実は勉強しながら海外派遣をしているということで非常に感銘を受けたところでございます。町歩きをしながら、町との触れ合いをして配食サービスの現場を見ながら説明をしているのです、町のボランティアさんとのグループワークも開きました。
これは打ち合わせした後に来ていただいたので、そちらの資料には載っていないのですが、今月の8日に中央アフリカのコンゴ民主共和国の方がいらっしゃいました。コンゴという国は2つに分かれていまして、コンゴ共和国とコンゴ民主共和国です。民主共和国の方は日本の6.2倍の国土があります。人口はちょうど半分くらいの6200万人。そして内乱がやや落ち着いてきまして国づくりをしています。キンシャサという首都がございますが、そこにはもうビルが建っていますが、やはり日本の終戦直後と同じで町の中はゴミだらけです。そして日本では浮浪児と言っていましたが、路上チルドレンがいっぱいいるのですね。そんななか町づくりは非常に熱心に行っております。そして、いろいろなテーマを持ちながらお見えになりました。特に子育ての部分では、親同士のDVもあるのですが、虐待ともう1つは養育放棄です。ということは自分たちが食べていけないので、日本の戦後の都会の食糧事情が悪い家庭と同じような状況が生まれているのです。食べさせたくても食べさせることが出来ないという状況ですね。それをどのようふうに克服して行くかというのが、1つの大きなテーマでございました。それから男女格差もそうですし、特に治安の不安定の中で、住民がどう参加して行くかということも大きな問題でした。いろいろなテーマを持ちながらお見えになりました。
配食サービスのお話をしました、それから子育てでキッズルームの実際の活動を見ていただきました。少し小雨の中でしたが、先ほどの町づくりのお話から、私たちの町の創成期から今日に至るまでいろいろな歴史をお話しながら、ちょうど同じように戦争で全部無くなってからこの町が出来たんだよということ、この人たちは行政官で国のトップですので、行政がどういう関わりを持って住民を動かして行くか。信頼される行政でないと住民が動きませんので、その信頼を得るにはどうしたらいいかというふうなことを考えていただきながらお話しをしました。特に横浜市ではG30、ゴミを30%減らそうという運動が3年前から始まりましたが、当年度で1800億円という節約が出来たのですね。これは行政と住民との共同作業の中で大ヒットの施策です。ゴミを減らすことによって1つ改修しなければいけない焼却炉を使わなくて済んでしまった。それが800億円かかるんだそうです。そしてランニングコストが1つ400億円かかり、諸々の経費を入れると1800億円になるのだそうです。そんなことで大ヒットの共同作業をやったのですが、私どもは十数回説明会を開きました。その中で分別という作業をしながら焼却するゴミを減らしたのですが、実は切羽詰まって行った作業なんですね。燃やした後の灰を捨てる場所がもう無くなって来たのです。埋め立てて、埋め立てて、だんだん海岸が無くなって来て、これ以上埋め立てたらまずいんじゃないのというところまで来てしまいました。そんなところで苦肉の策というのが大ヒットになったのですが、行政と市民区民の共同作業の中で、信頼できるお互いに目的を1つとする合意が出来ないと成功しないんだよということが、1つのいい例となったなと思っています。
これはNHKが取材に来た、要援護者の救援のところでございます。
これはセキュリティーネットワークが県民大会で奨励賞をいただいたところでございます。
これは広報誌です。
実はこれは今お話した、私と家族、個人ですね。町会の1軒のお家です。その周りに班があります。20件30件の班がございます。その周りの班がいくつか集まったのを区と言っています。私どもでは16区あります。これが一番の町の中での交わりの部分なんです。向こう3軒から始まって20間位の1班になり、それがいくつかの班が集まって区になるという。その周りを取り囲むように民生委員さんがいらっしゃいます。民生委員さんはだいたい200~300世帯に1人いらっしゃいます。私どもは急激に増えた町ですので、だいたい700世帯に1人になってしまっています。そんな中でも、ここで6人いらっしゃいます。その内の1人が私です。これが民生委員さんですね。ここが実はセイフティネットの要です。日常の中で日常生活が自立して出来るように見守るのが町活動です。それが最小単位の中でのネットの要になってくるのではないかなと思っております。そして、その周りには町会という支えがあります。町会があって、小学校区という区があるのですね。ここに市場地区自治連合会と社会福祉協議会とがあるのですが、ボランティア団体を立ち上げています。この社会福祉協議会の会長も私がやっておりますが、町会で行っているボランティア団体と連合会単位で行っているボランティア団体とがお互いに重層的に重なり合いますと、子育て支援が毎日どこかで開催されている。配食活動も週に4,5日は取れるという状況が生まれてまいります。これが重層的な見守り活動の1つになって来るというように思います。その後に中学校区ということで、ケアプラザがございます。ケアプラザは横浜市では包括支援センターになっております。包括支援センターは介護保険の中での包括支援センターですが、私どもは地域の福祉の包括支援センターになって下さいね。介護保険のことだけではだめなんですよ。福祉のことなら何でも相談に乗ってくれる、そういう場所でなくてはいけないということで、担っていただいております。それで、ここは指定管理者ですのでそれぞれベテランの方がいらっしゃいます。そして、その周りに区があり市があり、区の社会福祉協議会がある。なぜこういう書き方をしたかと言いますと、実際に区の職員研修なんかも行くのですが「住民の方々からどこまで見えると思いますか?」「あなた方にはどこまで見えてると思いますか?」という問いかけをするのですね。ここは今一番、地域福祉をどうしょうかという中で問題になっているところです。お互いに見えているような気がしているだけなんですよ。実際にはほとんど見えてないのですね。そこが問題なんです。ということは、当然見えないのだからどうしたらいいかというと、連携しなければだめなんです。連携をしっかりしていかないと、私個人から国まで繋がっていかないのです。この辺がこれからの繋がりで一番大切なものです。それを担っていただくのが、全国ネットの生協さんである皆さんではないかなと思っているのです。
先ほど町会の外枠がありましたが、市場地区という連合会単位の社会福祉協議会がございます。その話を進めさせていただきます。
ここにこう書いてありますが、「第2スカイハイツ」というのは賃貸マンションだったので、取り壊しになってしまいました。今は9つの町でございます。
高齢化率がそれほどではございませんが、何で高齢化率がそんなに進んでいないか。本来ならもっと進んでいるのですね。町ごとに凄く格差がございます。次のところで説明します。
これは、東海道に一里ごとに建てられた一里塚です。日本橋から1里、4キロごとに建って4つ目ですが、旧東海道の市場地区という私どもの9町会の中の1つでございます。史跡の1つです。
これは熊野神社の祭礼です。江戸時代から伝わっております。
これは「明日へ走る」というランナー像です。お正月の2日、3日に走っている箱根駅伝を見たことがございますか?そこの花の2区、第1中継所になります。大手町から出発しまして最初の中継所が私どもの町です。ここが平安町の一番はずれです、富士見町という町なんですが、これが中継所になっております。ですから、私どもは1日の元旦祭を済ませたら、すぐにここに来てこういうテントを選手のために張るのです。そして2日の朝、大手町を8時に出発するので9時でいいのですが、次にタスキを貰う選手はどのくらいウォーミングアップすると思いますか?2~30分走ればいいのかなと思っていたのですが、2時間必要なのです。2時間走ってから、また1時間走るのです。驚きましたね。そして痩せこけた選手ばっかりで太った人は一人もいません。そんな事でお正月は寒いですので、テントを張って2時間前から温風機を付けて選手に居ていただくのですが、本当のボランティアなんです。ここは私どもの全国的にも知られたところです。
これがそうですね。こんな形にテントを作って、ここに選手が来るのですが、20校以上の学校から来ております。
市場地区の活動はいろいろございます。また写真の方で見ていただきます。
ほがらか教室は私どもの地区の中で一番当初から行っていて、25年目になります。毎月1回開催する活動でございますが、健康づくりが最初に行われました。そして今では、いわゆる介護予防になっております。いろいろな活動を年11回行っております。
自分たちで作りながら試食をし、こんな料理がお年寄りにはいいのではないかということで、特に牛乳屋さんの栄養士さんなんかを招いて行っております。今年はヤクルト屋さんが来て下さいます。
これは介護予防のいきいき体操です。
これはバス旅行です。あちこち行きましたが、ちょうどお相撲さんが問題を起こした時に行った時の写真です。
これは新年会の様子です。このような状況で会場がいっぱいです。
これはウォーキングです。毎月行っております。今は第3土曜日になりましたが、だいたい7~80人参加します。これは広報が町の掲示板に貼るだけですね。それで集合場所が書いてあって、そこへみんな集まって来るという方法をとっております。参加費は当然いらないのですが、すべて自分持ちということで、こちらの方ではほとんど経費をかけません。下見をして来るだけです。それが定着してきて4年目に入りました。非常に効果的な健康づくりになったと思います。
フォークダンス教室、これも健康づくりですね。
キッズ親子体操。先ほどの平安町でも行っていますが、これはケアプラザを利用して行われているものでございます。キッズルームです。キッズルームの週2回行っている1つは近隣の保育園の若手の先生の研修のためにという、こちの勝手な思いですが、向うからは手間を取られて大変だという意見もあるのですが、ご協力をいただいて開催をしております。実際に子たちとも触れてあって体験できるということで保育園さんの方でも一生懸命手伝ってくださっています。
これは、ふれあい会食会です。地域全体で行います。先ほどは町会だったのですが、地域での小学校と中学校で別々に開催いたします。そういうことで、集まりがまた違った顔ぶれでコミュニケーションを取れるということになります。
これも配食活動です。先ほどは平安町でエプロンは赤いのですが、ここは「ゆうづる」と書いてあります。これはケアプラザの厨房を使いながら行っている配食活動でございます。
これは子どものビデオシアターではなく、大人のサロンです。来て頂いて調理する人もボランティアさんというか参加者で、ビデオを観る人も参加者なんですね。参加者の中で調理をする人とビデオを観る人と分れる。最初は上手くいくのかなと心配しましたが、みんなビデオを観たくて、作る人がいなかったらどうしようと思わないですか?最初僕は思いました。それで5人だけお願いしておきました。そうしたら実はいっぱいいるのですよね。注文は制限が有りますので50人以下でないとまずいということで50人制限にしておりますが、調理してくれる人がいっぱいいるのです。最初の5人だけは1食450円の実費をいただかないのですが、あと自主活動している人はいただきながら調理していただいているということです。ビデオが終わった時点で、みんなで会食をするということになっております。
これはフリーふらっとルームです。先ほど少しお話しましたが、子どもたちと大人がこんな形で交流をしております。
これはキッズ親子体操です。親子体操ですので親と子どもですが、背中の上に乗ったり、股の下をくぐったり、お腹の上に乗っかったり、非常にユニークな体操なんですね。ほんとにスキンシップの出来る体操で、これは非常に人気があります。満員になる位いつも参加して下さいます。
この子供ビデオシアターは平安町でもやっております。
体操ボランティアです。これは高校生ですが、このように赤ちゃんを初めて抱っこしたということで非常に感激しておりました。
これはキッズバリアフリーマップです。障害者の方々や、高齢者の方々がそのバリアーフリーの体験をしていただく、健常者が目隠しをしながらバリアフリーの体験をするというようなことをしていますが、ここではキッズルームへ来たお母さん方にバギー車を引きながら「どんなところがバリアフリーが必要ですか?」ということ、経験をしていただきました。実は平安キッズルームと先ほどのキッズルームゆうづるとの両方知っている方だけで私どものエリアの相当の部分をカバーしますのでやっていただきました。そうしましたら、このようにたくさんの意見が出ました。その中で一番目立つのは、歩道に樹木が立っていたのですが、由緒ある木だと土木に行って切って欲しいと言えないのです。近隣の人に聞いたら「切ってくれると助かるんだけど。」ということで、それで町会に問いかけをしたら「いつか知らないけど、生えたみたいだよ。」ということだったので切っていただきました。今は歩道をバギー車がゆうゆうと通れるようになりました。そのようなことも1つ1つ克服しながら行っているのが、キッズのバリアフリーなんです。
チャリティ・ダンスです。これは自主財源でダンスパーティーを12月の第1土曜日に開いております。だいたい250人くらい参加して下さいます。1500円のパーティー券を買っていただくのですが、その内の5~600円をお土産としてお返しして、後を収益金としていただきます。善意銀行に一部寄付をしまして、後は私どもの地域の社会福祉協議会にいただいて、地域福祉の活動の大切な資金となっています。
これは昨年度から障害者の自立支援法に添いまして、自分たちで自立して生活するように地域の中で見守って欲しいということだったのですが、地域の社協の中ではそういう手助けはなかなか難しいですね。いろいろとお話しを聞いてみますと、自立する前に地域参加ということが第一歩だということに気が付きました。交流を深める中で、これは実感として分かりました。まず皆さんと一緒に活動するという場面がほとんど無いのです。それで、ではそういう機会を作ることから始めようということで、まずのど自慢大会を開催しました。これは、障害者が15名、健常者が7名というバランスで行っております。この採点が実にユニークでして、上手なのはもちろん入りますが、努力して歌っているか、パフォーマンスはあるか、服装はどうなのかといろいろなチェックポイントがあって、実はパフォーマンスの部分では障害者が高得点を獲得しますね。だいたい健常者の方がかしこまって歌っていますので、なかなかパフォーマンスが出来ない。そんなことで3回目になりますが、3回連続で障害者の方がグランプリを取りました。
そしてもう1つは夏祭りです。今年も8月29日にケアプラザの前で夏祭りを行います。だいたい1500人くらい参加して下さいますが、この中の5店舗を障害者の方々が開店しています。来店した地域の人に聞いても、どの店がそうだったのかというのがみんな分からないのです。そのくらい交流が出来てきているのですね。そういうことが1つ1つ大事なんです。この中に1店舗駄菓子屋さんがあります。これは障害者の方が自分の将来の希望だと言うのです。いつかは駄菓子屋さんを開きたいということで出しています。
障害者参加による防災避難訓練ということで、これもいわゆる社会参加ですね。反省会の中で、障害者の方が一番印象に残るのは、自分たちが健常者のこんなに多くの方に貢献出来たんだという実感が非常に感動になるということを聞きました。知能障害や精神障害方々ですが、このように皆さんにアピールしてコミュニケーションボードの説明をしてるところですが、当事者がこのように参加することによって、皆さんと交流できるということです。同じところで同じ立場で行うのが精神的なバリアフリーなのではないかなというふうに思います。
これは外国人のために防災訓練です。鶴見区では暮らしのガイダンスという、外国人の方が暮らしに不自由なことがあったら、一緒に勉強しましょうよと行っております。その一環で私どの協力でこのような形で行いました。これは障害者が車いすに乗ったまま投げつける投てきの消化器ですね。ペットボトルみたいなのに入っていて投げつけると割れて消えてしまうというものです。煙体験や水消火器、いろいろな体験をしていただきました。
これは6ヶ国語の通訳さんがいらっしゃいまして行ったものです。これは中国語系の方々ですが、避難所の設備等の点検をしている様子を実際にやっていただきました。これは炊き出しの方ですね。この最後の反省会は盛り上がりました。
これは広報紙です。
地区フォーラム、これは全国的に厚労省の地域福祉の在り方の中で、全国どこでも行っているのですが、地域福祉チェックを地域福祉計画が行っています。横浜市では地域福祉保健計画ということで、健康づくりを強調しようと保健も入れています。それを愛称づけまして「あいねっと」と言います。支え合いのあい、愛情のあいということで愛称をつけています。愛称を付けるのが好きでして、さっきのケアプラザも「ゆうづる」といいます。「ゆうづる」は鶴見川の東海道の渡しのところですね。旧東海道の渡しのところで鶴を見たという句が読まれているのですね。夕方の夕だとちょっと淋しいなと、それでひらがなの「ゆうづる」にしました。このような形でフォーラムを地区で開きまして、自主的な計画と運営を行うのは、地域の福祉計画の中で一番大切なところですね。地域のニーズに合ったものを確かめて、地域の方々が自主的に活動する。それがこの地域福祉計画の中での一番大切な部分です。
これがケアプラザです。
これは、先ほどの夏祭りの様子です。これは去年のものですね。
これは地域の方が参加します。中学生・高校生、この太鼓をたたいているのが小学生です。
こんな形で太鼓をたたいているのは小学生です。ナイヤガラの滝、あれで15万円しました。もったいないので1回で終わりにしました。あっという間に終わってしまいましたからね。福祉でやるのは、ちょっといけないんじゃあないかということで1回で止めてしまいました。
私の中で成功したアイディアというのはあるのですが、どんなことをやったら成功するのだろうかというのが1番の課題になるのです。それで、お話に行って聞かれるのもだいはこれなんですが、スタッフがいなければ成功しませんよね。フタッフ不足はどうしたら克服出来るだろうかということなんですが、これはどんな活動を行ってるか、ということを知らないと手伝ってくれません。こんな活動をして、みんながこんなに喜んでくれているんだというところを強調していかないとだめです。それから参加者の喜びの声をしっかりと伝えるということですね。それがスタッフを集める一番大切なところであり、募集で来ていただくより、声かけで来ていただく方がはるかに熱心だということで、仲間づくりが大切なのです。自分がスタッフになったら、仲間を作ることが大きな目的になって来るというのが、私どもの役員もそうですし、ボランティア団体もそうなんですね。横のつながりをしっかり、鎖を1つずつ増やして行くということが輪を広げることになって来ますので、その辺が大切かなと思います。
それから、タイムリーなテーマの選定ですよね。これは先ほどもお話しましたように、今日的な課題をしっかり捉えて、そしてそういうものは住民のニーズですので、スタッフもやりがいがあるのですね。そういうことが1つ1つの成功のテーマになっております。
そして、講師がユニークである。先ほどの親子体操なんかは特にそうなんですが、講師がユニークでないと集まってくれないし、長続きしないというのがあります。
そして活動における課題は、多くのコースがあり過ぎて、多頻度であるということなんです。先ほどの福祉保健計画の中でフォーラムを開きましたら、なんと1つの町会長が「こんなにたくさん活動してるんだから、もう新しいことは止めた方がいいんじゃないの?」というような意見を出したのですね。驚きました。スタッフの中で言うのは分かるのですが、町会長は何もしないくせに、そういうのがいるのですよね。「まだまだ始まったばっかりだよ。」と言ったら、みんなは喝采をしてくれましたが、世の中には、そういう人がいっぱいいます。そういう人をどう説得しながら活動を進めるかというのも1つの役割になってきます。そして、講師の財政ですよね。だいたい1回5千円ということで頭打ちをしていますが、月に4人頼めば2万円になってしまいますよね。年間24万円。皆様の活動からすれば少額でしょうが、財源の無い町とすると大変なことなんですね。そんなことで財源をどう確保するかという1つの課題でございます。
そして、全町会・全自治会に広がらない配食活動というのがありました。先ほどのケアプラザで行っている「ゆうづる」は拠点配食と言います。平安町の場合は1軒1けん利用者に直接配達をするのですが、拠点配食というのは作った食事を配達員がその町の拠点に15個なら15個、10個なら10個を町において行くのですね。町ではボランティアさんがその町の利用者のところへ、配達をするというシステムなんです。それが9町会の内6町会しか利用しておりません。後の3町会は今年何とかしたいなと思っております。
それから支援事業参加者の確保。これは実は内部評価ですね。始めてしまうとなかなか止めることが出来ないのですね。誰も来なければすぐに止められますが、10人とか15人来て下さっていると、なかなかその活動は止めることが出来ないのです。一生懸命来て下さる方もいらっしゃるので止められないのですが、9町会の約8000世帯以上の連合会の中での活動としては30人を切ったら考えよう、20人切ったらもう絶対に止めるという内部評価をしていかないとなかなか新しいものを構築して行くことが出来ないのです。止めたら次に何をするかということを考えながら止めて行くのですが、もうすでに3つくらい止めました。その中にはスタッフの中で一生懸命ジムに通いながらストレッチを勉強して始めたのもあるので、身内のことなので何とか続けさせてあげたかったのですが、それを許してしまうと、スクラップアンドビルドは出来ないのです。だから涙を飲んで止めましたが、それがさっきのフォークダンスになっています。1回に4~50人集まってこられています。そういうふうにして行かないと、なかなか活動というのは発展して行かないなということです。
活動における楽しみと感動ということで、これはスタッフですね。ボランティアさんですね。ボランティアさんはやっぱり利用者の笑顔ですよ。お礼の言葉ですよ。これ以外何にもないですね。お金を払っているわけではありませんから、無償で行っています。何がそんなにボランティアに駆り立てる感動があるのだろうかということなんですが、よく聞かれますが、これ以外には見当たらないですね。それなのに、うちで延べ200人くらいの皆さんが参加下さっています。感動を代償に手間暇を提供してくれているというふうに思っております。非常に難しいところですが、際限のない中での活動は、心と心の感動に頼るしかないなというのが私の結論ですが、皆さんには感動を代償としてのボランティアは理解できますでしょうか?
これからの目標ということですが、包括支援センターを地域の拠点にしたいなということで主要事業の中でお話したことをすべてやって行きたい。そして、一番遅れていた障害者支援という事業を取り組んで行きたいと思っております。
以上、ちょうど時間となりました。御清聴有難うございました。
14会員、連合会から61名の参加がありました
[講師]横浜市鶴見区平安町会
平安町福祉賛助会
会長 河西 英彦 氏