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『わが生協の中期計画(課題)』

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•パネリスト
大阪いずみ市民生協専務理事  勝山 暢夫 氏
コープ自然派ピュア大阪専務理事 鎌田 妙子 氏
豊中医療生協専務理事  山本 美彦 氏
大阪大学生協専務理事  原  幸輝 氏
•コーディネーター
大阪府生協連合会専務理事  藤井 克裕

『わが生協の中期計画―地域 まるごと健康づくり―』

豊中医療生協 専務理事 山本 美彦 氏


豊中医療生協の山本です。スライドを観ていただきながらご報告をさせていただきます。中期計画を考える上で最大のテーマが「地域まるごと健康づくり」ということで、定款区域内での地域ということになりますが、もともと豊中市に30年前に医療生協を設立しました。昨年の生協法改正を機に定款区域を拡大しまして、大阪府が定めている医療圏域が豊能医療圏域になるのですが、そこに4市2町あります。それらを拡大して認められました。そこで中期計画の第1の柱は、区域拡大をやった地域での事業活動、組合員さんの活動をどう作って行くのかなと考えているということです。
これは現在の概況です。小さな生協ですが、組合員さんへのお便り、「かけはし」という名称なんですが、それを約4千部弱を手配りで配っているというのが、誇れる活動かなというふうに考えているのと、この間班活動が大きく展開されて来ていまして、班が今どんどん増えているというところです。
事業として、医療機関は1つです。クリニックを1つと、あとは介護関係の事業所をずっとやっていまして、この間小規模多機能型ホーム、認知症の高齢者を中心として利用していただく施設ですが、24時間365日の施設を初めて2007年4月にオープンしました。大阪の生協としては1号店だったと思います。それから2008年の4月からは介護予防も非常に大切な事業になって来ていまして、豊中市から「運動器の機能向上教室」を受託して、今年度運営をしているところですが、この1月に2009年度も当生協が受託をしてやるということが決まっています。それから、組合員さんの健康を進めるセンターとして、1か所オープンして活用していただいております。
医療生協のミッションと言いますか、一番大切に考えているのが、組合員さん、あるいは事業利用されている方の命の平等というのを大きな命題、使命としているところです。安心して住み続けられる地域づくりに、どう利用事業を通じて貢献出来て行くのかが生命線かなというふうに思っております。当法人が運営している診療所ですが、月間1千人の利用ということを中心に進めているのですが、この12月までの月平均で945名までに到達して、昨年比で2.7%患者さんを伸ばしています。社会保障が削られて3割負担になって、かかり難くなって来ているという状況下でこのことが実現出来て来ているというのが大きいかなと思います。それと、組合員さんの要求に答えて、現在診療所の通院に「無料個別送迎サービス」というのを2005年の10月から開始をして、現在120回程度の月間利用ということになっております。
それと、元々ずっと取り組んでいましたが、健康診断の精度が2008年の4月に特定保健指導ということで、実施主体が各保険の保険者に責任を負わして、受ける国民が病気にならないということで自己責任が問われる制度として2008年4月にスタートしました。合わせてメタボリックシンドローム、メダボ検診ということで、メタボに矮小をかおした小項目の検診がスタートしています。15項目位に減らされたのですが、組合員さんの健康を守る上でも、当法人は組合員さんが今まで通りの項目が受けられるということで43項目の実施で病気にならない取り組みを、大切なうちの生協の生命線として、健康づくりを進める健康指標をつかんでいただく上での大きな取り組みと検診を実施しています。利益率は非常に悪いのですが、法人としては収益を支える大きな柱の事業として位置づけています。
小規模多機能ホームの紹介を先ほどしましたが、豊中の南部の地域に民家を改修してやっています。少し紹介をしますが、これはだいこくさんの写真なんですが、利用者様のテーブルの前にありますのが、庭で取った野菜です。昨年の3月3日には地元のケーブルテレビが取材に来て、1週間打ち抜きで15分間放送してくれていました。
これが豊中市から今事業委託を受けて運営している、介護保険を使われる前の65歳以上の高齢者の方ですけれども、今年は21教室豊中市から委託を受けてやっている教室です。組合員さんの方の介護予防の取り組みは早くから始めていまして、2006年の12月から同じような内容で現在各支部圏域でも自発的に教室が取り組み始めていて、今9か所位で開かれているのかなと思っています。それから、何を言いましても健康作りは組合員さんみんなの要求だろうというふうに考えていまして、健康づくりセンターを中心に健康作りを発信して行こうということで、施設利用と合わせて様々な取り組みを進めています。これは法人独自でやっている介護予防体操の自主教室で健康づくりセンターの写真です。ストレッチと下肢筋力トレーニングをプログラムに沿って実施をしています。実施にあたっては介護予防体操の指導者の育成というのを法人独自で進めて、民間の認定資格ですが、介護予防トレーナー、それから介護予防ボランティアリーダーの養成講座も進めて、各支部圏域で近くの会場を使って取り組みが進められるようにしています。これが介護予防ボランティアリーダーの活躍の一端を示した内容ですが、地域での要求が非常に強いなと実感しているのと、その中で組合員さんが新しい方を連れてこられて、その方が組合員さんになられる。組合員さんになられた方が健康診断を受けたり、クリニックの受診につながったり、仲良くなったら好きなことをやる班会が生まれるということで、多種多様の班会活動もどんどん広がっています。
私たちが、組合員さんの活動を考える上で医療生協が見える活動ということで、健康チェックというのを一生懸命取り組んできました。血圧・体脂肪測定とか塩分チェックとか、2005年からは骨密度チェック、血管推定年齢と幅を広げて来たのですが、ゲリラ的にいろんな場所で健康チェックというのをやっていたのを商店街に申し入れて、それぞれ2003年・2004年で定時・定点の健康チェックが出来るようになってきています。これは岡町商店街という市役所通りにつながるところなんですが、初金市という月の最初にある商店街の売り出し日にこういう健康チェック、血圧・体脂肪を測っているところです。これは、商店街が配ったビラの中に「協力・豊中医療生協」ということで健康チェックの紹介のビラが、うちが頼んだ訳ではないのですが紹介いただけるようになってきたということです。ここの健康チェックでは年間1,000人の方が受けておられます。現在もずっと続けて、最近ではここの近所に組合員センターをオープンしましたので、骨密度だとか血管推定年齢だとかをお部屋の中で希望者が出来るように内容を広げています。それと、我々医療生協が事業を考える上で組合員さんの地域での豊かな活動と事業活動は相乗効果的なものだというふうに、ここを非常に大切に考えています。地域での組合員さんの活動の広がりが事業利用結集をも広げますし、医療生協への組合員さんとしての結集にもつながって、内容が豊かになって行くのかなというふうに思っています。そのことが、事業の質の向上で信頼を高めていくことにつながるというふうに考えています。それを支えているのが組合員さんの頑張り、職員の頑張りが1つになって行っているということかなと思っています。
日本生協連の医療部会は今年度「全国一斉300万人対話大運動の提起」というのをしていまして、ポイントとして「新たな出会いと絆を深める運動」「質的飛躍をつくる取り組みにする」「これを契機に医療生協の運動スタイルにしていく」ということで、現在当法人でも8,000人対話ぐらい進めていて、目標が10,000とか15,000とかで、年度末の3月を目指して組合員さんが地域で大きく頑張っていらっしゃいます。
運動課題としては、先ほども触れましたが「顔の見える支部づくりを目指して」ということで、なかま増やし、今月で6,500人位ですので、年度末を目指して7,000人の組合員にしようと、出資金も小口ですが、1,000人から2,000万円ということで進めています。それから、検診が非常に受けにくくなっています。特に社会保険の家族の方の検診、いわゆる奥様方の検診が受けにくくなっていますので、法人としては実費として3,000円で43項目の検診を受けられるということで、そういったこともやっています。それと、組合員さんが何よりもが革新になったのは、社会保障制度が削られてくる中にあって、それに物を言う生協として、後期高齢者医療制度の廃止を求める署名です。参議院で廃止法が今通っていますので、あと衆議院で通れば廃止が出来るということで、現役の厚生労働大臣があまりにもひどいと認めていますので、チャンスかなということで、今一生懸命取り組んでいます。
これから事業を様々に考えていく上で、小さな法人ですが、まだまだ沢山やれることがあるのではないかということで頑張って行こうというふうにしています。以上です。
•パネリスト
大阪いずみ市民生協専務理事  勝山 暢夫 氏
コープ自然派ピュア大阪専務理事 鎌田 妙子 氏
豊中医療生協専務理事  山本 美彦 氏
大阪大学生協専務理事  原  幸輝 氏
•コーディネーター
大阪府生協連合会専務理事  藤井 克裕

『わが生協の中期計画―地域 まるごと健康づくり―』

豊中医療生協 専務理事 山本 美彦 氏


豊中医療生協の山本です。スライドを観ていただきながらご報告をさせていただきます。中期計画を考える上で最大のテーマが「地域まるごと健康づくり」ということで、定款区域内での地域ということになりますが、もともと豊中市に30年前に医療生協を設立しました。昨年の生協法改正を機に定款区域を拡大しまして、大阪府が定めている医療圏域が豊能医療圏域になるのですが、そこに4市2町あります。それらを拡大して認められました。そこで中期計画の第1の柱は、区域拡大をやった地域での事業活動、組合員さんの活動をどう作って行くのかなと考えているということです。
これは現在の概況です。小さな生協ですが、組合員さんへのお便り、「かけはし」という名称なんですが、それを約4千部弱を手配りで配っているというのが、誇れる活動かなというふうに考えているのと、この間班活動が大きく展開されて来ていまして、班が今どんどん増えているというところです。
事業として、医療機関は1つです。クリニックを1つと、あとは介護関係の事業所をずっとやっていまして、この間小規模多機能型ホーム、認知症の高齢者を中心として利用していただく施設ですが、24時間365日の施設を初めて2007年4月にオープンしました。大阪の生協としては1号店だったと思います。それから2008年の4月からは介護予防も非常に大切な事業になって来ていまして、豊中市から「運動器の機能向上教室」を受託して、今年度運営をしているところですが、この1月に2009年度も当生協が受託をしてやるということが決まっています。それから、組合員さんの健康を進めるセンターとして、1か所オープンして活用していただいております。
医療生協のミッションと言いますか、一番大切に考えているのが、組合員さん、あるいは事業利用されている方の命の平等というのを大きな命題、使命としているところです。安心して住み続けられる地域づくりに、どう利用事業を通じて貢献出来て行くのかが生命線かなというふうに思っております。当法人が運営している診療所ですが、月間1千人の利用ということを中心に進めているのですが、この12月までの月平均で945名までに到達して、昨年比で2.7%患者さんを伸ばしています。社会保障が削られて3割負担になって、かかり難くなって来ているという状況下でこのことが実現出来て来ているというのが大きいかなと思います。それと、組合員さんの要求に答えて、現在診療所の通院に「無料個別送迎サービス」というのを2005年の10月から開始をして、現在120回程度の月間利用ということになっております。
それと、元々ずっと取り組んでいましたが、健康診断の精度が2008年の4月に特定保健指導ということで、実施主体が各保険の保険者に責任を負わして、受ける国民が病気にならないということで自己責任が問われる制度として2008年4月にスタートしました。合わせてメタボリックシンドローム、メダボ検診ということで、メタボに矮小をかおした小項目の検診がスタートしています。15項目位に減らされたのですが、組合員さんの健康を守る上でも、当法人は組合員さんが今まで通りの項目が受けられるということで43項目の実施で病気にならない取り組みを、大切なうちの生協の生命線として、健康づくりを進める健康指標をつかんでいただく上での大きな取り組みと検診を実施しています。利益率は非常に悪いのですが、法人としては収益を支える大きな柱の事業として位置づけています。
小規模多機能ホームの紹介を先ほどしましたが、豊中の南部の地域に民家を改修してやっています。少し紹介をしますが、これはだいこくさんの写真なんですが、利用者様のテーブルの前にありますのが、庭で取った野菜です。昨年の3月3日には地元のケーブルテレビが取材に来て、1週間打ち抜きで15分間放送してくれていました。
これが豊中市から今事業委託を受けて運営している、介護保険を使われる前の65歳以上の高齢者の方ですけれども、今年は21教室豊中市から委託を受けてやっている教室です。組合員さんの方の介護予防の取り組みは早くから始めていまして、2006年の12月から同じような内容で現在各支部圏域でも自発的に教室が取り組み始めていて、今9か所位で開かれているのかなと思っています。それから、何を言いましても健康作りは組合員さんみんなの要求だろうというふうに考えていまして、健康づくりセンターを中心に健康作りを発信して行こうということで、施設利用と合わせて様々な取り組みを進めています。これは法人独自でやっている介護予防体操の自主教室で健康づくりセンターの写真です。ストレッチと下肢筋力トレーニングをプログラムに沿って実施をしています。実施にあたっては介護予防体操の指導者の育成というのを法人独自で進めて、民間の認定資格ですが、介護予防トレーナー、それから介護予防ボランティアリーダーの養成講座も進めて、各支部圏域で近くの会場を使って取り組みが進められるようにしています。これが介護予防ボランティアリーダーの活躍の一端を示した内容ですが、地域での要求が非常に強いなと実感しているのと、その中で組合員さんが新しい方を連れてこられて、その方が組合員さんになられる。組合員さんになられた方が健康診断を受けたり、クリニックの受診につながったり、仲良くなったら好きなことをやる班会が生まれるということで、多種多様の班会活動もどんどん広がっています。
私たちが、組合員さんの活動を考える上で医療生協が見える活動ということで、健康チェックというのを一生懸命取り組んできました。血圧・体脂肪測定とか塩分チェックとか、2005年からは骨密度チェック、血管推定年齢と幅を広げて来たのですが、ゲリラ的にいろんな場所で健康チェックというのをやっていたのを商店街に申し入れて、それぞれ2003年・2004年で定時・定点の健康チェックが出来るようになってきています。これは岡町商店街という市役所通りにつながるところなんですが、初金市という月の最初にある商店街の売り出し日にこういう健康チェック、血圧・体脂肪を測っているところです。これは、商店街が配ったビラの中に「協力・豊中医療生協」ということで健康チェックの紹介のビラが、うちが頼んだ訳ではないのですが紹介いただけるようになってきたということです。ここの健康チェックでは年間1,000人の方が受けておられます。現在もずっと続けて、最近ではここの近所に組合員センターをオープンしましたので、骨密度だとか血管推定年齢だとかをお部屋の中で希望者が出来るように内容を広げています。それと、我々医療生協が事業を考える上で組合員さんの地域での豊かな活動と事業活動は相乗効果的なものだというふうに、ここを非常に大切に考えています。地域での組合員さんの活動の広がりが事業利用結集をも広げますし、医療生協への組合員さんとしての結集にもつながって、内容が豊かになって行くのかなというふうに思っています。そのことが、事業の質の向上で信頼を高めていくことにつながるというふうに考えています。それを支えているのが組合員さんの頑張り、職員の頑張りが1つになって行っているということかなと思っています。
日本生協連の医療部会は今年度「全国一斉300万人対話大運動の提起」というのをしていまして、ポイントとして「新たな出会いと絆を深める運動」「質的飛躍をつくる取り組みにする」「これを契機に医療生協の運動スタイルにしていく」ということで、現在当法人でも8,000人対話ぐらい進めていて、目標が10,000とか15,000とかで、年度末の3月を目指して組合員さんが地域で大きく頑張っていらっしゃいます。
運動課題としては、先ほども触れましたが「顔の見える支部づくりを目指して」ということで、なかま増やし、今月で6,500人位ですので、年度末を目指して7,000人の組合員にしようと、出資金も小口ですが、1,000人から2,000万円ということで進めています。それから、検診が非常に受けにくくなっています。特に社会保険の家族の方の検診、いわゆる奥様方の検診が受けにくくなっていますので、法人としては実費として3,000円で43項目の検診を受けられるということで、そういったこともやっています。それと、組合員さんが何よりもが革新になったのは、社会保障制度が削られてくる中にあって、それに物を言う生協として、後期高齢者医療制度の廃止を求める署名です。参議院で廃止法が今通っていますので、あと衆議院で通れば廃止が出来るということで、現役の厚生労働大臣があまりにもひどいと認めていますので、チャンスかなということで、今一生懸命取り組んでいます。
これから事業を様々に考えていく上で、小さな法人ですが、まだまだ沢山やれることがあるのではないかということで頑張って行こうというふうにしています。以上です。