今回、2010 NPT再検討会議日本生協連代表団の一員として参加する機会を与えていただき、非常に多くのことを得ることができました。全国の多くの生協の仲間と共に事前の結団式に参加し、今回の派遣の意義が確認しあえたことは、大きな意味があったように思います。
現地ニューヨークとは、13時間の時差があり体調管理には気を使いましたが全体での取り組み、グループ毎の取り組みにも最後までしっかり参加できたことが何よりでした。
全体での最大の取り組みは、やはり現地2日午後に行われた「核兵器廃絶のための共同行動集会・デモ」でしょう。タイムズスクエアから国連にむけての行進・パレードは　全国の生協が工夫をこらしたパフォーマンスの中に平和への思いが表現されてすばらしいものになったと思います。いずみから持っていったタペストリー作りに協力いただいたスティーブンリーパーさんとも到着地点である国連ダグ・ハマーショルド広場でお会いすることができニューヨークでのタペストリーとの再会をはたすこともできました。
連日グループ毎の活動が続く中、今回の私たちの大きな役割である被爆者の方々へのサポートは、合同で行われた現地での結団式からスムーズにすすんだように思います。年令も64歳から80歳、81歳と様々の男性のみなさん方、国連やコロンビア大学での被爆証言などでそれぞれの苦しい実体験を話されるとき以外の、普段私たちと話をする時にみなさんの前では見せることのない姿に触れることもできました。就職、結婚、出産などに関わる苦悩について淡々と話される姿に私たちには、はかり知ることのできない当時の様子が垣間見え、今さらながらに被爆者のみなさんの深い傷の大きさを知ることができました。特に「目に見えない放射能の影響の恐ろしさ」については、今回参加させていただいた一人として多くの人々にしっかりと報告する機会を持つことが大事だと感じています。
核兵器の廃絶に向け、また争いのない世界の実現について、一人ひとりの少しの気づきや動きが大きなうねりにつながることを改めて考えていきたいと思います。
国際平和会議の時の国連事務総長のバンギムンさんのスピーチにもあった「核兵器のない世界は達成できないゴールではなく　強い意志があれば達成できるものです。私の中には失敗という選択肢はありません。」という言葉を信じて是非実効性のある結果が出されるようにと願っています。