COP15コペンハーゲン報告
ヘルスコープおおさか 山本佐代子
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に、「温暖化防止COP15ネットワーク関西」のメンバーの一員として参加させていただき、NGOとしての役割の一端を担えたことに対し、感謝の気持ちで一杯です。以下、感想をもって報告とさせていただきます。
COP15の感想
コペンハーゲン到着、街のいたるところに「CO2の90%削減」の文字が目立ち、国をあげてCOP15を成功に導こうという強い思いが感じとれました。
会場の世界各国から参加しているたくさんのNGO団体や島嶼諸国政府等の展示ブースには、この会議をなんとしても成功させ、地球の温暖化を食い止めなければ、という熱い思いが溢れていました。日本からの展示ブースには政府と政府の関連機関に行きましたが、あまり強いインパクトを感じませんでした。ツバルを救おうという団体など島嶼諸国への援助をしているNGOの日本人にも出会いました。その他、多くのNGOや政府がサイドイベントを開催する会場も、それぞれの思いが溢れていました。
会場には市内の中学生と見られる若者達も大勢見学に来ており、世界中のNGOが、温暖化に伴う環境破壊から地球を救いたいという熱いメッセージが伝わったように思うと、私たちは運動の大切さを強く感じました。
12月12日の10万人パレードには、私たちも思いを込めた横断幕や創意工夫した手作り品をもってアピールしましたが、NHKや他国のテレビ局の取材や現地新聞に私たちの写真が掲載され、効果があったのだと嬉しく思いました。世界中から集まった人びとのパフォーマンスはとても楽しく、沿道からの声援にも勇気をもらいました。
オプションツアー(エコビレッジ、デイハウス「ハムレット」、ホルケ・ホイスコール見学の感想)
デンマークが福祉国家になっているのは、国民の願い・努力によるとの説明を聞き納得しました。教育・医療・老後・高等教育への奨学金等など恵まれていますが、労働・納税等の義務と社会保障制度の権利を享受とのバランスが国民の中に浸透しているからだと思いました。一人暮らしの高齢者の問題をどの国も抱えているようで、家族やコミュニティの大切さを改めて感じました。高齢者デイハウスでの利用する高齢者自身が運営をしていることは日本との違いでしょう。
まとめにかえて
COP15での温室効果ガス削減の具体的な数値目標作りは残念ながら先送りにされましたが、地球温暖化による危機防止への国際的な取り組みの重要性を大きくアピールするという大きな目的を達成することができたかと思います。今回の参加を通じて、私たち一人ひとりが、「不断の努力」をしない限り、地球温暖化の防止も、自分の国の福祉国家化もできないということを再認識しました。その意味でも、これからも多くの人たちと共に学び、考え、行動していこうと思います。同時に、私たちは、温暖化防止について国民として、またNGOとして、政府の方針と実行力を見守っていく必要があると思っています。
最後に、この機会を与えてくださった皆様と、お世話になった多くの皆様に感謝致します。
ヘルスコープおおさか 山本佐代子
国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に、「温暖化防止COP15ネットワーク関西」のメンバーの一員として参加させていただき、NGOとしての役割の一端を担えたことに対し、感謝の気持ちで一杯です。以下、感想をもって報告とさせていただきます。
COP15の感想
コペンハーゲン到着、街のいたるところに「CO2の90%削減」の文字が目立ち、国をあげてCOP15を成功に導こうという強い思いが感じとれました。
会場の世界各国から参加しているたくさんのNGO団体や島嶼諸国政府等の展示ブースには、この会議をなんとしても成功させ、地球の温暖化を食い止めなければ、という熱い思いが溢れていました。日本からの展示ブースには政府と政府の関連機関に行きましたが、あまり強いインパクトを感じませんでした。ツバルを救おうという団体など島嶼諸国への援助をしているNGOの日本人にも出会いました。その他、多くのNGOや政府がサイドイベントを開催する会場も、それぞれの思いが溢れていました。
会場には市内の中学生と見られる若者達も大勢見学に来ており、世界中のNGOが、温暖化に伴う環境破壊から地球を救いたいという熱いメッセージが伝わったように思うと、私たちは運動の大切さを強く感じました。
12月12日の10万人パレードには、私たちも思いを込めた横断幕や創意工夫した手作り品をもってアピールしましたが、NHKや他国のテレビ局の取材や現地新聞に私たちの写真が掲載され、効果があったのだと嬉しく思いました。世界中から集まった人びとのパフォーマンスはとても楽しく、沿道からの声援にも勇気をもらいました。
オプションツアー(エコビレッジ、デイハウス「ハムレット」、ホルケ・ホイスコール見学の感想)
デンマークが福祉国家になっているのは、国民の願い・努力によるとの説明を聞き納得しました。教育・医療・老後・高等教育への奨学金等など恵まれていますが、労働・納税等の義務と社会保障制度の権利を享受とのバランスが国民の中に浸透しているからだと思いました。一人暮らしの高齢者の問題をどの国も抱えているようで、家族やコミュニティの大切さを改めて感じました。高齢者デイハウスでの利用する高齢者自身が運営をしていることは日本との違いでしょう。
まとめにかえて
COP15での温室効果ガス削減の具体的な数値目標作りは残念ながら先送りにされましたが、地球温暖化による危機防止への国際的な取り組みの重要性を大きくアピールするという大きな目的を達成することができたかと思います。今回の参加を通じて、私たち一人ひとりが、「不断の努力」をしない限り、地球温暖化の防止も、自分の国の福祉国家化もできないということを再認識しました。その意味でも、これからも多くの人たちと共に学び、考え、行動していこうと思います。同時に、私たちは、温暖化防止について国民として、またNGOとして、政府の方針と実行力を見守っていく必要があると思っています。
最後に、この機会を与えてくださった皆様と、お世話になった多くの皆様に感謝致します。