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COP15コペンハーゲン会議に参加して

大阪府立大学 畠山 領

私は12月11日~16日までCASAの一員としてデンマーク、コペンハーゲンで開催されていたCOP15に参加させて頂きました。COPの会場であるベラセンターには、世界中の国々から人が集まり、まるで小さな地球にいるような感覚でした。その中でもNGOはそれぞれの団体の立場・活動をブースで紹介したり、会場内でパフォーマンス・公演などを行ったりしながら、各国の代表者達が進める会議を監視・促進させている役割があることを肌で実感しました。特に印象的だったのが「日本ユース代表団」で、私と同世代の学生達が自分たちの考えを声明文として形にし、政府代表団に訴えかけている姿をみて、議論の焦点になっている2050年を生きる私たち若者こそが、もっと積極的に動いていかないといけないことを気づかされました。
私は、COPの会場ではNGOブースを回ったり、会議を傍聴したり受身の行動が多かったのですが、12月12日に行われたグローバルアクションデー(世界のNGOが集まって、会議の促進・改善を訴えかける大規模デモパレード)では、ひとつのアクションを起こしました。私の所属している団体のカッパのキャラクターの着ぐるみを着て、背中に日本の学生の環境に対するメッセージを貼ってパレード行進を行いました。デモパレードは、参加者同士の壁がなく、「Where are you from?」などと見知らぬ人が声をかけてくれたりして、生きている場所は違えど、「地球環境問題という、ひとつの目標を共有した仲間」であることを実感した、とても貴重な体験でした。
しかし、同時に「主張をすること・発信すること」の責任感・影響力にも気づきました。会場内パフォーマンスでは声明として「Cut CO2 40%!(先進国全体で2020年までに1990年比40%のCO2削減)」や「Long term finance!(発展途上国の環境対策に対する先進国の長期的な資金援助)」などのフレーズを伝えていたのですが、自分の中で「これは本当に自分の言葉なのか、理解して言っていることなのか、誰か別の立場の人たちに悪影響を与える可能性もあるのではないか」という不安が常に頭をよぎっていました。
というのも、今回のCOP15の動向を見ていて、気候変動を始めとする環境問題が経済問題・世界情勢・南北格差などさまざまな社会問題に直結していることを実感したからです。これまでは、環境という側面からしか見てこなかったので、環境問題に消極的な国や論者を悪と決め付けていたが、それぞれの立場にそれぞれの現状とそれに対する主張があるし、その主張をお互いに認め合って行かないと前に進まないことを知りました。
このように複雑に絡み合った状況で、「主張をすること・発信すること」は事態をプラスにもマイナスにも動かす可能性があり、私は「主張・発信する」には自分はまだまだ知識不足であると実感しました。しかし、同時に現在「知りたい」という衝動に駆られています。私は、これを機に幅広い情勢・知識を吸収して、自分の意見そして自分のこれからの社会に貢献する立場を決めていきたいと思いました。
また、会場や現地で感じた「世界中の人々の諦めない姿勢・共通の問題に立ち向かっていく仲間意識」を地域に持ち帰り、ボトムアップの環境活動に繋げることで、私1人のCOP参加が多くの人に少しでも良い影響を与えられるようにしていきたいと考えています。

2010年1月15日
大阪府立大学 畠山 領

私は12月11日~16日までCASAの一員としてデンマーク、コペンハーゲンで開催されていたCOP15に参加させて頂きました。COPの会場であるベラセンターには、世界中の国々から人が集まり、まるで小さな地球にいるような感覚でした。その中でもNGOはそれぞれの団体の立場・活動をブースで紹介したり、会場内でパフォーマンス・公演などを行ったりしながら、各国の代表者達が進める会議を監視・促進させている役割があることを肌で実感しました。特に印象的だったのが「日本ユース代表団」で、私と同世代の学生達が自分たちの考えを声明文として形にし、政府代表団に訴えかけている姿をみて、議論の焦点になっている2050年を生きる私たち若者こそが、もっと積極的に動いていかないといけないことを気づかされました。
私は、COPの会場ではNGOブースを回ったり、会議を傍聴したり受身の行動が多かったのですが、12月12日に行われたグローバルアクションデー(世界のNGOが集まって、会議の促進・改善を訴えかける大規模デモパレード)では、ひとつのアクションを起こしました。私の所属している団体のカッパのキャラクターの着ぐるみを着て、背中に日本の学生の環境に対するメッセージを貼ってパレード行進を行いました。デモパレードは、参加者同士の壁がなく、「Where are you from?」などと見知らぬ人が声をかけてくれたりして、生きている場所は違えど、「地球環境問題という、ひとつの目標を共有した仲間」であることを実感した、とても貴重な体験でした。
しかし、同時に「主張をすること・発信すること」の責任感・影響力にも気づきました。会場内パフォーマンスでは声明として「Cut CO2 40%!(先進国全体で2020年までに1990年比40%のCO2削減)」や「Long term finance!(発展途上国の環境対策に対する先進国の長期的な資金援助)」などのフレーズを伝えていたのですが、自分の中で「これは本当に自分の言葉なのか、理解して言っていることなのか、誰か別の立場の人たちに悪影響を与える可能性もあるのではないか」という不安が常に頭をよぎっていました。
というのも、今回のCOP15の動向を見ていて、気候変動を始めとする環境問題が経済問題・世界情勢・南北格差などさまざまな社会問題に直結していることを実感したからです。これまでは、環境という側面からしか見てこなかったので、環境問題に消極的な国や論者を悪と決め付けていたが、それぞれの立場にそれぞれの現状とそれに対する主張があるし、その主張をお互いに認め合って行かないと前に進まないことを知りました。
このように複雑に絡み合った状況で、「主張をすること・発信すること」は事態をプラスにもマイナスにも動かす可能性があり、私は「主張・発信する」には自分はまだまだ知識不足であると実感しました。しかし、同時に現在「知りたい」という衝動に駆られています。私は、これを機に幅広い情勢・知識を吸収して、自分の意見そして自分のこれからの社会に貢献する立場を決めていきたいと思いました。
また、会場や現地で感じた「世界中の人々の諦めない姿勢・共通の問題に立ち向かっていく仲間意識」を地域に持ち帰り、ボトムアップの環境活動に繋げることで、私1人のCOP参加が多くの人に少しでも良い影響を与えられるようにしていきたいと考えています。

2010年1月15日