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大阪いずみ市民生協 中川裕紀子

私たちは今回ニューヨークでNPT再検討会議の成功のため、3人の被爆者を含む10人で、核廃絶のためのNGO共同行動集会・デモ行進、コロンビア大学での講演、マレーシア国連大使への要請活動、国連ロビーで行われている原爆展での証言活動などを行ってきた。
コロンビア大学ティーチャーズカレッジでは、アメリカのこれからの教育を担っていく学生たちに対して被爆者が自身の体験を語った。私も証言の内容は日本文英文ともに事前に読んで理解していたつもりだったが、実際声に出して語られる証言には心を揺さぶられ、涙が何度もあふれてきた。会場で熱心に耳を傾けていた人たちの心を大きく揺り動かしてくれたことと思う。特に1人の被爆者の「傷ついた弟に末期の水を与えてやることなく亡くしてしまったことを今も後悔している」というお話には涙が止まらなかった。
この日は明治学院大学で国際政治学・平和学を教えておられる高原孝生教授も講演され、「核兵器の問題は緊急かつとても危険な問題であり、廃絶には人間性を開くことが必要である」と話され、「カリフォルニア大学と行っている交流の中で、沖縄には『人に殴られても夜眠れるけれど、人を殴ったら夜は眠れない』という言い伝えがあるが、この言葉の意味に対する意見を、カリフォルニア大学の学生の約半数が広島や長崎を訪問する前と後で変える」というエピソードを紹介された。被爆の現実、戦争の悲惨さを目の当たりにすることによって人の心を変えることができることを改めて感じた。
講演の後の被爆者に対する質疑応答で、「いつからこのような活動を行うようになったか」に対し、「中学校の教師をしていた時に、被爆によりこのように長く苦しむ姿を将来を担う世代に伝えたいと思ったときから」。この言葉がアメリカで教師を目指する学生たち届いていて欲しい。また、「被爆者といえども働かなくては食べていけない。10年前70歳で仕事をやめてから勢力的に活動を行っている」。また、「平和のために、国家間の不信感を取り除き、信頼関係を築くことが必要だが、そのために何が必要か」に対し、「核の恐ろしさ、戦争の愚かしさを人びとにとにかく知ってもらうこと。特に国の主要なメンバーに知ってもらうこと」。このような証言活動を広く行い、一人でも多くの人に聞いてもらうことが必要だと痛感した。
私はニューヨークでの被爆者と一緒に活動を行う中で、被爆者が公の場で語る以外の思いを知ることが出来た。特に「被爆者は家族を持ち、子供をもうけることで、その自分の家族や子ども、孫の健康に対し、自分自身が加害者のような気持ちを持つことがある。被爆者は被害者の苦しみと加害者の苦しみの両方を味わう」というお話に、原爆は1日も早くなくならなければならないという思いを新たにした。NPT再検討会議に際する今回の貴重な出会いや体験をまた、今後の糧にし核廃絶・平和を願い活動を続けていきたいと思う。
私たちは今回ニューヨークでNPT再検討会議の成功のため、3人の被爆者を含む10人で、核廃絶のためのNGO共同行動集会・デモ行進、コロンビア大学での講演、マレーシア国連大使への要請活動、国連ロビーで行われている原爆展での証言活動などを行ってきた。
コロンビア大学ティーチャーズカレッジでは、アメリカのこれからの教育を担っていく学生たちに対して被爆者が自身の体験を語った。私も証言の内容は日本文英文ともに事前に読んで理解していたつもりだったが、実際声に出して語られる証言には心を揺さぶられ、涙が何度もあふれてきた。会場で熱心に耳を傾けていた人たちの心を大きく揺り動かしてくれたことと思う。特に1人の被爆者の「傷ついた弟に末期の水を与えてやることなく亡くしてしまったことを今も後悔している」というお話には涙が止まらなかった。
この日は明治学院大学で国際政治学・平和学を教えておられる高原孝生教授も講演され、「核兵器の問題は緊急かつとても危険な問題であり、廃絶には人間性を開くことが必要である」と話され、「カリフォルニア大学と行っている交流の中で、沖縄には『人に殴られても夜眠れるけれど、人を殴ったら夜は眠れない』という言い伝えがあるが、この言葉の意味に対する意見を、カリフォルニア大学の学生の約半数が広島や長崎を訪問する前と後で変える」というエピソードを紹介された。被爆の現実、戦争の悲惨さを目の当たりにすることによって人の心を変えることができることを改めて感じた。
講演の後の被爆者に対する質疑応答で、「いつからこのような活動を行うようになったか」に対し、「中学校の教師をしていた時に、被爆によりこのように長く苦しむ姿を将来を担う世代に伝えたいと思ったときから」。この言葉がアメリカで教師を目指する学生たち届いていて欲しい。また、「被爆者といえども働かなくては食べていけない。10年前70歳で仕事をやめてから勢力的に活動を行っている」。また、「平和のために、国家間の不信感を取り除き、信頼関係を築くことが必要だが、そのために何が必要か」に対し、「核の恐ろしさ、戦争の愚かしさを人びとにとにかく知ってもらうこと。特に国の主要なメンバーに知ってもらうこと」。このような証言活動を広く行い、一人でも多くの人に聞いてもらうことが必要だと痛感した。
私はニューヨークでの被爆者と一緒に活動を行う中で、被爆者が公の場で語る以外の思いを知ることが出来た。特に「被爆者は家族を持ち、子供をもうけることで、その自分の家族や子ども、孫の健康に対し、自分自身が加害者のような気持ちを持つことがある。被爆者は被害者の苦しみと加害者の苦しみの両方を味わう」というお話に、原爆は1日も早くなくならなければならないという思いを新たにした。NPT再検討会議に際する今回の貴重な出会いや体験をまた、今後の糧にし核廃絶・平和を願い活動を続けていきたいと思う。