HOME > 活動のご紹介 > 国際交流 > Copenhagen COP15/CMP5の会場にでかけて

Copenhagen COP15/CMP5の会場にでかけて

関西大学 木庭元晴

この行事は12月中旬の2週間開催されたのであるが,私が参加したグループ(CASA主導ではあるが近畿地方にある生協を主としている)は10日にたち17日に帰国した。会場に出向いたのは,11日,14日の2日間だけで,この会議の日程でいうと,12日と13日の各国の環境担当大臣らが政治合意に向けて非公式の閣僚級会合をしていた時期を挟んだ格好だ。肝心の2日間については,12日:コペンハーゲン市内パレード参加,13日:エコビレッジなど見学(人魚姫像も立ち寄る)となる。
会場になったベラセンターへは,11日の朝,宿舎(スウェーデンマルメのヒルトンホテル)から,貸切バスで到着。開催会場のベラセンターに2駅離れた駅から徒歩で向かう。会場入り口では警官に囲まれて,環境保全に絡めて肉食反対をしているグループらがパフォーマンスをしており,受付ではID用の写真を撮ってもらって,IDを首から下げて,空港より厳しいセキュリティチェックを受けていわば正々堂々と会場に入ったものだった。歴史的会議に来たのだという思いと何かがあるという期待を抱いた。国々の環境関係の研究機関や企業やNGOなど日本の鉄道駅にあるキオスクほどの店を出していて,お土産になりそうなバッジやポスターなどを気前よくくれる。綺麗なパンフもあるが,厳選しないと重くて持ち帰れない始末。
日本の国立環境研究所のブースには男女各1名がいたので,公表されている2006年の排出量が1990年比+6.2%なのに,京都議定書で約束した削減数値−6%が可能なのか聞いてみた。「京都メカニズムがある」と憮然と言う。これにはただただ驚いて二人の目を見た次第である。2020年-25%なんてあり得ない数値としか思えない。ただ環境税を膨らませて京都メカニズムで排出権でも購入するつもりなのか。CASA以外にもう一つの日本のNGOのブースがあったのであるが会話が成り立たない対応であった。中国のNGOの担当者から情報を得ようとしたが,中国人のスタッフは目の前の人が見えないようで,そのスポークスマンの欧米人が流暢な英語で熱心に説明してくれた。さて,食事スペースはかなり広いが1カ所あるレストラン以外は,スナック的なものである。ベジタリアン用のスナックだけかどうかわからないけど,かなり美味しくなかった。
14日には会議に参加しようと相棒の教員と二人で回ったが,芸術関係の講演と教化的なもので,私達が参加した二つの教化プレゼンはかなり低い内容であった。会場に出かけた2日間には重要な会議は全くなく,興味深いテーマのプレゼンはプレス限定であった。参加できるもので学術または環境政策に絡むものは皆無であった。これにはちょっと驚いた。
12日のパレードが唯一,このコペンハーゲン会議に絡んだものかもしれない。CASAの団体から離れてしまうこともあったが,二人で行進を楽しみ,ついつい先頭に立ってしまうこともあったが,最終地点まで行進した。40年前の学生時代のデモにも通じるものがあった。
貴重な参加の機会を頂いた関西大学生活協同組合に心から感謝する。
関西大学 木庭元晴

この行事は12月中旬の2週間開催されたのであるが,私が参加したグループ(CASA主導ではあるが近畿地方にある生協を主としている)は10日にたち17日に帰国した。会場に出向いたのは,11日,14日の2日間だけで,この会議の日程でいうと,12日と13日の各国の環境担当大臣らが政治合意に向けて非公式の閣僚級会合をしていた時期を挟んだ格好だ。肝心の2日間については,12日:コペンハーゲン市内パレード参加,13日:エコビレッジなど見学(人魚姫像も立ち寄る)となる。
会場になったベラセンターへは,11日の朝,宿舎(スウェーデンマルメのヒルトンホテル)から,貸切バスで到着。開催会場のベラセンターに2駅離れた駅から徒歩で向かう。会場入り口では警官に囲まれて,環境保全に絡めて肉食反対をしているグループらがパフォーマンスをしており,受付ではID用の写真を撮ってもらって,IDを首から下げて,空港より厳しいセキュリティチェックを受けていわば正々堂々と会場に入ったものだった。歴史的会議に来たのだという思いと何かがあるという期待を抱いた。国々の環境関係の研究機関や企業やNGOなど日本の鉄道駅にあるキオスクほどの店を出していて,お土産になりそうなバッジやポスターなどを気前よくくれる。綺麗なパンフもあるが,厳選しないと重くて持ち帰れない始末。
日本の国立環境研究所のブースには男女各1名がいたので,公表されている2006年の排出量が1990年比+6.2%なのに,京都議定書で約束した削減数値−6%が可能なのか聞いてみた。「京都メカニズムがある」と憮然と言う。これにはただただ驚いて二人の目を見た次第である。2020年-25%なんてあり得ない数値としか思えない。ただ環境税を膨らませて京都メカニズムで排出権でも購入するつもりなのか。CASA以外にもう一つの日本のNGOのブースがあったのであるが会話が成り立たない対応であった。中国のNGOの担当者から情報を得ようとしたが,中国人のスタッフは目の前の人が見えないようで,そのスポークスマンの欧米人が流暢な英語で熱心に説明してくれた。さて,食事スペースはかなり広いが1カ所あるレストラン以外は,スナック的なものである。ベジタリアン用のスナックだけかどうかわからないけど,かなり美味しくなかった。
14日には会議に参加しようと相棒の教員と二人で回ったが,芸術関係の講演と教化的なもので,私達が参加した二つの教化プレゼンはかなり低い内容であった。会場に出かけた2日間には重要な会議は全くなく,興味深いテーマのプレゼンはプレス限定であった。参加できるもので学術または環境政策に絡むものは皆無であった。これにはちょっと驚いた。
12日のパレードが唯一,このコペンハーゲン会議に絡んだものかもしれない。CASAの団体から離れてしまうこともあったが,二人で行進を楽しみ,ついつい先頭に立ってしまうこともあったが,最終地点まで行進した。40年前の学生時代のデモにも通じるものがあった。
貴重な参加の機会を頂いた関西大学生活協同組合に心から感謝する。