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『わが生協の中期計画(課題)』

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•パネリスト
大阪いずみ市民生協専務理事  勝山 暢夫 氏
コープ自然派ピュア大阪専務理事 鎌田 妙子 氏
豊中医療生協専務理事  山本 美彦 氏
大阪大学生協専務理事  原  幸輝 氏
•コーディネーター
大阪府生協連合会専務理事  藤井 克裕

『コープ自然派ピュア大阪の 中期計画』

コープ自然派ピュア大阪 専務理事 鎌田 妙子 氏


貴重な発表の機会をいただきまして、ありがとうございます。今日はコープ自然派ピュア大阪の自己紹介をさせていただきたいと思っております。この発表では生協として設立されるまでの経過と、今年生協設立10周年を迎えましたが、現在の姿を中期計画を中心に発表させていただき、最後に私たちのグループのコープ自然派事業連合についても少し触れさせていただこうと思います。
朝日新聞の連載、有吉佐和子さんの小説「複合汚染」をきっかけに主婦を中心とした安全な食べ物を求める運動が全国に広まりました。私たちの前身の「よつ葉牛乳関西共同購入会」もその1つで、1976年大阪を中心に共同購入自主運営の会として発足しました。会ではよつ葉牛乳だけに留まらず、取扱い商品、当時は物品と呼んでおりましたが、だんだん増えてきまして、長野県あくとのりんごや北海道渡部さんのじゃがいも、鎌倉クラウン商会のハム・ソーセージといったものも、今も取扱商品です。ロング・ライフ牛乳の反対運動は生産・流通・消費者三者を巻き込んだ歴史的に意味を持つ大きな消費者運動となりました。この運動を通じて私たちの扱う牛乳を見直すことになり、また食の安全は農業を含む国の政策に大いに関係があるということを学びました。この写真は淡路島の農家の庭先で会員に届ける野菜の箱詰めをしているところです。この頃有機農業を目指す農家への援農に取組み、産直を進めてきました。箱詰め野菜はパックン野菜として生産者は変わりましたが、今も継続しています。
会員組織は、宝塚・阪神・川西の兵庫県も含む大阪府全域に広がって、供給も3億を超える事業となっておりましたが、物品代や注文の集計や小分けなども輪番制で会員が行っていました。
食べ物の安全を求める取り組みを進めていく中で、原発や水俣病が食の安全を脅かす事に気づき、公害問題にも取り組みが広がってきました。右の写真は関西の水俣病患者の方々と一緒に開催したイベントです。
事業高は6億を超えるまでになりましたが、任意団体のままでは事業に責任を持って継続することが困難となっていました。一方で、同業他社の後続に追い越されつつあり、毎年の赤字に経営も厳しくなり、組織改編が必要になりました。会員組織は一旦任意団体のままで流通部門を株式会社化しましたが、会員主体の組織としてはやはり生協の運営の方法がよりふさわしいと考えて、大阪北部に生協を設立しようという気運が高まりました。発起人会が始まり、食やくらしの安全をテーマにした委員会やワーカーズ運動を通じで独自の組合員活動を目指してきましたが、まだ組織運営は共同購入会の体質を引きずっておりました。のちにコープ自然派事業連合となりますコープ四国共同事業センターですが、そこが先行的に四国方面で取り組んでいた個人宅配に、関西で初めて取り組んで、組合員拡大が大きく進捗しました。大阪府北部の「コープ生活ネット」が名称変更しまして「コープ自然派大阪」となり、2004年に大阪市内を中心とした共同購入会の「たがやす会」と南部の「ピュアコープ」との3つが合併して大阪府のほぼ全域を活動エリアとする「コープ自然派ピュア大阪」が誕生しました。
合併の年を1年目とし第1次中期計画がスタートし、共同購入時代の「この指とまれ式」の組織運営が徐々に払拭されてきました。そして2007年度から第2次中期計画がスタートしました。同じコープ自然派の仲間であっても、それぞれ独自の活動を持つ3つの団体でしたので、共通の理念とビジョンを早急に作り上げる必要があり、第1次中期計画策定に取り組みました。多くの組合員が策定事業に参加することで、合併をスムーズに進め、また自主的な組合員活動を作り上げていく上でも、中計策定は大きな意味を持っていました。そして、それまでなかなか取り組めなかった地域での活動も全域を6ブロックに分けて、運営組織が作られ活動が進められました。コープ自然派ピュア大阪の理念「私たちは、自立と協同の力で豊かないのち・自然・暮らしを大切にし、未来に夢の持てる社会を創ります。」も第1次中期計画策定時に確認されました。
第1次中計は6つのビジョン、1組織運営、2事業、3商品、4人権、5環境、6平和国際の6本の柱で立てられ、ビジョンを達成するためにそれぞれ課題を立てました。第2次中計では、第1次中計の3年間を終えて、その反省を踏まえて第2次中計を策定、2007年度にスタートさせました。第1次では、組合員のそれぞれのビジョンの課題活動が活性化はしましたが、組合員活動が事業活動と連動した動きになっていなかったこと、また一部の関心の高い組合員だけの活動となって生協全体への広がりを持つことがなかったなど課題を残しています。第2次中計では、ビジョン1「事業と組合員活動の一体的運営~地域に根ざした組合員参画の生協運営をすすめます~」ビジョン2「課題に基づいた組合員活動~自発的な取り組みでよりよい生活をめざします~」という2本の柱を立てて、常にビジョンを確認しながら活動を進めようとしております。設立後10年を振り返ってみますと、1998年組合員が約2300人供給高が3億円でスタートした事業も、合併を機に大きく拡大して、2007年度末には組合員が14,000人を超え供給高も23億円と成長して来ました。この写真は昨年3月に竣工しました北センターです。ピュア大阪ではこの配送センターと東住吉区にあります南センターの2か所から配送を行っております。配送エリアは大阪府の約95%をカバーしていますが、地域占有高は大阪府全体では0.42%、占有率の高い茨木・枚方でもまだ1%にも達していません。この表は配送センターの実勢です。北センターの供給が15億、南センターの供給が8億5千万円です。本部の定時職員は8名、組織拡大を担う南北両センターの定時職員は合わせて17名になっています。2007年6月まではプロパー配送をしておりましたが、定時職員の正社員化、雇用の安定、業務品質やサービスの向上を目的にしまして、株式会社コープ自然派リンクスを事業連合の子会社として立ち上げ、配送を業務委託しました。
現在の役員構成は、15名の理事の内組合員理事は10名です。生協は組合員の組織であることから非常勤である組合員理事長を組織の代表として位置づけております。員外理事はコープ自然派事業連合の理事です。これは第2次中計に基づいた組織運営図です。
本年度開催された組合員活動のほんの一部を紹介します。国産小麦で打つ手打ちうどん教室です。これは、赤ちゃんと手や体でコミュニケーションを取るというベビーサインの育児法を勉強しています。これは、茨木の忍頂寺にあります生協の田んぼの田植えです。今年度で5年目で無農薬栽培で頑張っています。今年は早期湛水にも取り組みました。糸ミミズやミジンコ、カエルなど田んぼに住む生き物が毎年増えて来ています。これは、京セラドームで開催した生協フェスタです。生産者や組合員が70ブースを出店しまして、来客数は3,000名を超えました。「どうなるの!私たちの食べ物とくらし」六ヶ所核燃料再処理工場から見えてくるものという講演会は、コープ自然派事業連合の8生協全体の取り組みとして開催しました。大阪では環境ジャーナリストのアイリーン・美緒子・スミスさん、徳島では京都大学原子炉実験所の小出裕章さんをお呼びして稼働憂慮される六ヶ所核燃料再処理工場や原子力発電所文殊について学び、私たちが取り組むべきことを学びました。
2007年から開始した第2次中計の中間年が間もなく終わろうとしております。事業的な到達概況はグラフの通りで、本年度末予測は供給高が25億4千万で1億円不足しております。組合員が16,100名で1,400人の不足になる見込みです。出資金額は4億円で1千万円の超過達成となっています。来年度の2009年度は第3次中期策定の年となります。この表は私の私見でまとめたものですが、次の第3次中期計画は、まず絵にかいた餅にならないよう事業モデルがしっかり書き込まれた中期計画にしたいと考えております。また、次のスライドに書かれています、めざすものを自然派のミッションとして広げて行きたいと思っております。「私たちコープ自然派は、かけがえのない命、自然、くらしを守る事業」を提案します。「日本の農業を守ろう!食料自給率アップ!」を掲げ、「田んぼの生き物調査」に取り組んでいます。兵庫県豊岡市の「コウノトリ育むお米」の産直をはじめ、生物多様性農業や有機農業など地域循環型農業を応援しています。農薬と化学肥料に頼らない循環器型農業で生き物の豊かな自然環境をめざします。
最後に、コープ自然派ピュア大阪もその1つの会員でありますコープ自然派事業連合との関係について報告します。この写真は昨年11月に竣工した事業連合の本部と冷蔵・冷凍セットセンターです。今まで全単協のセットを行っていた徳島のセットセンターはドライのセットセンターとして稼働しています。生協はセットセンターから生協の配送センターに届けられた商品を組合員のお宅に届けています。そして、OCRを回収し、読み込み、受注データを事業連合に送ります。事業連合はそれをもとに発注・小分け・出荷・請求を行います。また、商品部で生産者やメーカーと交渉し、商品カタログを作成しています。
コープ自然派事業連合の組織分担図です。事業連合全体で目指す一体的事業運営として、本年度は総務部の統一をし、また2009年度に向けては経理も統一して行く予定です。組合員からの電話注文を受ける注文センター、クレームやご意見・ご要望を受ける組合員サービスセンターを共同で運営しています。このような一体的事業運営を通じて、業務品質と業務効率の向上、コンプライアンスの徹底、内部統制、コストの削減などを目指しています。
この表は2008年度の事業予測です。コープ自然派事業連合を構成する8つの地域購買生協を合わせて組合員が6万人弱、供給高が83億円で日本でもっとも小さな事業連合です。
この図はちょうど1週間前に策定されたばかりのコープ自然派事業連合の第1次中期計画を表しています。まだ6月の総会で承認されていないので正式なものではありませんが、少し紹介させていただきます。「私たちは、いのち、自然、くらしを大切にし、協同の力で循環型社会を実現します」という理念のもとに、事業ドメインを「食とくらしの安心・安全を通じて、地域の発展と活き活きとしたくらしをサポートします。」と掲げました。くらしの安心・安全、国産派、環境、地域活性、学びの5つの目標に向けてそれぞれの課題を設定して事業活動に取り組んで行きます。
このグラフは5年後の到達目標を示しています。今、激震の走る経済状況の中で何も考えないで作ったという脳天気な事業計画と言われそうですが、私たちのミッションを果たすためには、コープ自然派は継続的な成長を目指して行かないと消えてしまうのではないかという危機感のもとに120%の事業計画を立てております。事業高が2009年度から5年後にグループ全体で供給高200億円を達成する、「チャレンジ200」をスタートさせます。ピュア大阪は2013年度には供給高50億円、組合員が4万人という目標を立てて今からスタートしようとしています。
最後になりましたが、大阪府連の会員の生協の皆様には、様々な機会で研修や取り組みを通じで、私たちコープ自然派に対してご指導やアドバイスをいただいております。この場を借りて、お礼申し上げたいと思います。どうも、ご静聴ありがとうございました。
•パネリスト
大阪いずみ市民生協専務理事  勝山 暢夫 氏
コープ自然派ピュア大阪専務理事 鎌田 妙子 氏
豊中医療生協専務理事  山本 美彦 氏
大阪大学生協専務理事  原  幸輝 氏
•コーディネーター
大阪府生協連合会専務理事  藤井 克裕

『コープ自然派ピュア大阪の 中期計画』

コープ自然派ピュア大阪 専務理事 鎌田 妙子 氏


貴重な発表の機会をいただきまして、ありがとうございます。今日はコープ自然派ピュア大阪の自己紹介をさせていただきたいと思っております。この発表では生協として設立されるまでの経過と、今年生協設立10周年を迎えましたが、現在の姿を中期計画を中心に発表させていただき、最後に私たちのグループのコープ自然派事業連合についても少し触れさせていただこうと思います。
朝日新聞の連載、有吉佐和子さんの小説「複合汚染」をきっかけに主婦を中心とした安全な食べ物を求める運動が全国に広まりました。私たちの前身の「よつ葉牛乳関西共同購入会」もその1つで、1976年大阪を中心に共同購入自主運営の会として発足しました。会ではよつ葉牛乳だけに留まらず、取扱い商品、当時は物品と呼んでおりましたが、だんだん増えてきまして、長野県あくとのりんごや北海道渡部さんのじゃがいも、鎌倉クラウン商会のハム・ソーセージといったものも、今も取扱商品です。ロング・ライフ牛乳の反対運動は生産・流通・消費者三者を巻き込んだ歴史的に意味を持つ大きな消費者運動となりました。この運動を通じて私たちの扱う牛乳を見直すことになり、また食の安全は農業を含む国の政策に大いに関係があるということを学びました。この写真は淡路島の農家の庭先で会員に届ける野菜の箱詰めをしているところです。この頃有機農業を目指す農家への援農に取組み、産直を進めてきました。箱詰め野菜はパックン野菜として生産者は変わりましたが、今も継続しています。
会員組織は、宝塚・阪神・川西の兵庫県も含む大阪府全域に広がって、供給も3億を超える事業となっておりましたが、物品代や注文の集計や小分けなども輪番制で会員が行っていました。
食べ物の安全を求める取り組みを進めていく中で、原発や水俣病が食の安全を脅かす事に気づき、公害問題にも取り組みが広がってきました。右の写真は関西の水俣病患者の方々と一緒に開催したイベントです。
事業高は6億を超えるまでになりましたが、任意団体のままでは事業に責任を持って継続することが困難となっていました。一方で、同業他社の後続に追い越されつつあり、毎年の赤字に経営も厳しくなり、組織改編が必要になりました。会員組織は一旦任意団体のままで流通部門を株式会社化しましたが、会員主体の組織としてはやはり生協の運営の方法がよりふさわしいと考えて、大阪北部に生協を設立しようという気運が高まりました。発起人会が始まり、食やくらしの安全をテーマにした委員会やワーカーズ運動を通じで独自の組合員活動を目指してきましたが、まだ組織運営は共同購入会の体質を引きずっておりました。のちにコープ自然派事業連合となりますコープ四国共同事業センターですが、そこが先行的に四国方面で取り組んでいた個人宅配に、関西で初めて取り組んで、組合員拡大が大きく進捗しました。大阪府北部の「コープ生活ネット」が名称変更しまして「コープ自然派大阪」となり、2004年に大阪市内を中心とした共同購入会の「たがやす会」と南部の「ピュアコープ」との3つが合併して大阪府のほぼ全域を活動エリアとする「コープ自然派ピュア大阪」が誕生しました。
合併の年を1年目とし第1次中期計画がスタートし、共同購入時代の「この指とまれ式」の組織運営が徐々に払拭されてきました。そして2007年度から第2次中期計画がスタートしました。同じコープ自然派の仲間であっても、それぞれ独自の活動を持つ3つの団体でしたので、共通の理念とビジョンを早急に作り上げる必要があり、第1次中期計画策定に取り組みました。多くの組合員が策定事業に参加することで、合併をスムーズに進め、また自主的な組合員活動を作り上げていく上でも、中計策定は大きな意味を持っていました。そして、それまでなかなか取り組めなかった地域での活動も全域を6ブロックに分けて、運営組織が作られ活動が進められました。コープ自然派ピュア大阪の理念「私たちは、自立と協同の力で豊かないのち・自然・暮らしを大切にし、未来に夢の持てる社会を創ります。」も第1次中期計画策定時に確認されました。
第1次中計は6つのビジョン、1組織運営、2事業、3商品、4人権、5環境、6平和国際の6本の柱で立てられ、ビジョンを達成するためにそれぞれ課題を立てました。第2次中計では、第1次中計の3年間を終えて、その反省を踏まえて第2次中計を策定、2007年度にスタートさせました。第1次では、組合員のそれぞれのビジョンの課題活動が活性化はしましたが、組合員活動が事業活動と連動した動きになっていなかったこと、また一部の関心の高い組合員だけの活動となって生協全体への広がりを持つことがなかったなど課題を残しています。第2次中計では、ビジョン1「事業と組合員活動の一体的運営~地域に根ざした組合員参画の生協運営をすすめます~」ビジョン2「課題に基づいた組合員活動~自発的な取り組みでよりよい生活をめざします~」という2本の柱を立てて、常にビジョンを確認しながら活動を進めようとしております。設立後10年を振り返ってみますと、1998年組合員が約2300人供給高が3億円でスタートした事業も、合併を機に大きく拡大して、2007年度末には組合員が14,000人を超え供給高も23億円と成長して来ました。この写真は昨年3月に竣工しました北センターです。ピュア大阪ではこの配送センターと東住吉区にあります南センターの2か所から配送を行っております。配送エリアは大阪府の約95%をカバーしていますが、地域占有高は大阪府全体では0.42%、占有率の高い茨木・枚方でもまだ1%にも達していません。この表は配送センターの実勢です。北センターの供給が15億、南センターの供給が8億5千万円です。本部の定時職員は8名、組織拡大を担う南北両センターの定時職員は合わせて17名になっています。2007年6月まではプロパー配送をしておりましたが、定時職員の正社員化、雇用の安定、業務品質やサービスの向上を目的にしまして、株式会社コープ自然派リンクスを事業連合の子会社として立ち上げ、配送を業務委託しました。
現在の役員構成は、15名の理事の内組合員理事は10名です。生協は組合員の組織であることから非常勤である組合員理事長を組織の代表として位置づけております。員外理事はコープ自然派事業連合の理事です。これは第2次中計に基づいた組織運営図です。
本年度開催された組合員活動のほんの一部を紹介します。国産小麦で打つ手打ちうどん教室です。これは、赤ちゃんと手や体でコミュニケーションを取るというベビーサインの育児法を勉強しています。これは、茨木の忍頂寺にあります生協の田んぼの田植えです。今年度で5年目で無農薬栽培で頑張っています。今年は早期湛水にも取り組みました。糸ミミズやミジンコ、カエルなど田んぼに住む生き物が毎年増えて来ています。これは、京セラドームで開催した生協フェスタです。生産者や組合員が70ブースを出店しまして、来客数は3,000名を超えました。「どうなるの!私たちの食べ物とくらし」六ヶ所核燃料再処理工場から見えてくるものという講演会は、コープ自然派事業連合の8生協全体の取り組みとして開催しました。大阪では環境ジャーナリストのアイリーン・美緒子・スミスさん、徳島では京都大学原子炉実験所の小出裕章さんをお呼びして稼働憂慮される六ヶ所核燃料再処理工場や原子力発電所文殊について学び、私たちが取り組むべきことを学びました。
2007年から開始した第2次中計の中間年が間もなく終わろうとしております。事業的な到達概況はグラフの通りで、本年度末予測は供給高が25億4千万で1億円不足しております。組合員が16,100名で1,400人の不足になる見込みです。出資金額は4億円で1千万円の超過達成となっています。来年度の2009年度は第3次中期策定の年となります。この表は私の私見でまとめたものですが、次の第3次中期計画は、まず絵にかいた餅にならないよう事業モデルがしっかり書き込まれた中期計画にしたいと考えております。また、次のスライドに書かれています、めざすものを自然派のミッションとして広げて行きたいと思っております。「私たちコープ自然派は、かけがえのない命、自然、くらしを守る事業」を提案します。「日本の農業を守ろう!食料自給率アップ!」を掲げ、「田んぼの生き物調査」に取り組んでいます。兵庫県豊岡市の「コウノトリ育むお米」の産直をはじめ、生物多様性農業や有機農業など地域循環型農業を応援しています。農薬と化学肥料に頼らない循環器型農業で生き物の豊かな自然環境をめざします。
最後に、コープ自然派ピュア大阪もその1つの会員でありますコープ自然派事業連合との関係について報告します。この写真は昨年11月に竣工した事業連合の本部と冷蔵・冷凍セットセンターです。今まで全単協のセットを行っていた徳島のセットセンターはドライのセットセンターとして稼働しています。生協はセットセンターから生協の配送センターに届けられた商品を組合員のお宅に届けています。そして、OCRを回収し、読み込み、受注データを事業連合に送ります。事業連合はそれをもとに発注・小分け・出荷・請求を行います。また、商品部で生産者やメーカーと交渉し、商品カタログを作成しています。
コープ自然派事業連合の組織分担図です。事業連合全体で目指す一体的事業運営として、本年度は総務部の統一をし、また2009年度に向けては経理も統一して行く予定です。組合員からの電話注文を受ける注文センター、クレームやご意見・ご要望を受ける組合員サービスセンターを共同で運営しています。このような一体的事業運営を通じて、業務品質と業務効率の向上、コンプライアンスの徹底、内部統制、コストの削減などを目指しています。
この表は2008年度の事業予測です。コープ自然派事業連合を構成する8つの地域購買生協を合わせて組合員が6万人弱、供給高が83億円で日本でもっとも小さな事業連合です。
この図はちょうど1週間前に策定されたばかりのコープ自然派事業連合の第1次中期計画を表しています。まだ6月の総会で承認されていないので正式なものではありませんが、少し紹介させていただきます。「私たちは、いのち、自然、くらしを大切にし、協同の力で循環型社会を実現します」という理念のもとに、事業ドメインを「食とくらしの安心・安全を通じて、地域の発展と活き活きとしたくらしをサポートします。」と掲げました。くらしの安心・安全、国産派、環境、地域活性、学びの5つの目標に向けてそれぞれの課題を設定して事業活動に取り組んで行きます。
このグラフは5年後の到達目標を示しています。今、激震の走る経済状況の中で何も考えないで作ったという脳天気な事業計画と言われそうですが、私たちのミッションを果たすためには、コープ自然派は継続的な成長を目指して行かないと消えてしまうのではないかという危機感のもとに120%の事業計画を立てております。事業高が2009年度から5年後にグループ全体で供給高200億円を達成する、「チャレンジ200」をスタートさせます。ピュア大阪は2013年度には供給高50億円、組合員が4万人という目標を立てて今からスタートしようとしています。
最後になりましたが、大阪府連の会員の生協の皆様には、様々な機会で研修や取り組みを通じで、私たちコープ自然派に対してご指導やアドバイスをいただいております。この場を借りて、お礼申し上げたいと思います。どうも、ご静聴ありがとうございました。